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ラグビー コラム 2022年6月3日

関東大学春季交流大会終盤戦 全勝の明大、東海大を追う早大、帝京大が 早大グラウンドで対決

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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早稲田大学 vs. 帝京大学

関東大学春季交流大会は、コロナ陽性者などの影響で辞退するチームが相次ぎ、試合数にばらつきがあるが、A、B、Cグループともに優勝争いの終盤戦に入る。昨季の成績上位のAグループは、東海大(勝ち点14)と、明大(勝ち点13)が3戦全勝で首位を争い、帝京大(勝ち点10)、早大(勝ち点6)が続いている。6月5日には、東海大対明大の首位攻防戦と、帝京大対早大の注目対決がある。本欄では、帝京大と早大の試合を紹介したい。

奥井章仁(帝京大学)

3位の帝京大は、相手チームの辞退による不戦勝が2試合あり、実際に戦ったのは、5月29日の明大戦(静岡エコパスタジアム)だけだ。惜しくも敗れたが、青木恵斗(2年)、奥井章仁(3年)という突破力ある両FL、昨季からコンビを組むSH李錦寿(2年)、SO高本幹也(4年)のHB団を軸にスピーディーにボールを動かし4トライをあげた。一方で、スクラム、ラインアウトは不安定で、ブレイクダウンでも圧力を受け、26-21のリードで迎えた後半36分から2トライを奪われてしまった。

対する早大は、3戦して1勝2敗。5月1日、札幌ドームで開催された明大との試合では、終了間際に決勝トライを奪われ、翌週の東海大戦ではディフェンスの圧力に苦しみ、29-38で敗れた。5月22日の大東大戦では、相良昌彦キャプテンのトライを手始めに、FB小泉怜史(4年)、WTB槇瑛人(4年)らが10トライをあげた。春はどのチームも様々な選手を試しており、試合によって大きく違う。早大は5月29に招待試合で慶大と対戦し、38-21で勝利した。この試合では期待のスーパールーキーCTB野中健吾(1年)が先発してトライをあげている。昨年の高校日本一・東海大大阪仰星の中心選手でもあった野中は即戦力として活躍しそうだ。

48時間前に発表されたメンバーを見ると、帝京大では、明大戦から先発で3人の変更がある4番のLOはダアンジャロ・ アスイに代わって、190cm、103kgの山川一瑳(4年)、SHは李に代わって岡本泰斉(4年)、11番のWTBは大藪洸太からツイナカウヴァドラ・ミティエリ(3年)。この世代屈指のHO江良颯(3年)はリザーブからのスタートで、明大戦に続いて福井翔(4年)がHOで先発する。

早大は、5月22日の大東大戦から先発で4名の交代がある。7番のFLは、植野智也(4年)から小池航太郎(3年)、SOは伊藤大祐(2年)から守屋大誠(2年)、11番のWTBは久富連太郎(3年)から西浦剛臣(2年)、そして、CTBには岡ザキ(山に竒)颯馬(3年)に代わって1年生の野中が入る。

佐藤健次(早稲田大学)

帝京大としては、明大戦で出た課題をどこまで修正できるか。セットプレー、ブレイクダウンでの攻防は注目ポイントになる。起点が安定すれば後ろから次々に選手が走り込んでくる複層的な攻撃が機能するだろう。早大はフィジカル面の強化を行っているが、現時点で帝京大にどこまでフィジカル面で対抗できるか。あるいは上回るのか。今季からHOにポジションチェンジした佐藤健次(2年)のスクラム、ラインアウトでのリードにも注目したい。早大の吉村紘(4年)、野中と対峙する帝京大のCTBは大阪桐蔭出身の松山千大(4年)、京都成章出身の二村莞司(4年)。このCTB対決も楽しみだ。東海大、明大とともに大学日本一争いの中心になるチームの対決は見逃せない。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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