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ラグビー コラム 2022年5月16日

昇格、降格をかけた熱き戦い どうなる!? リーグワン最初の入替戦

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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レメキロマノラヴァ(グリーンロケッツ東葛)

リーグワン初代王者を決めるプレーオフが今週末から始まる。トップ4の争いに注目が集まるが、参加するチーム、ファンにとってそれ以上に緊張感ある戦いが開催される。各ディビジョン間で行われる入替戦だ。リーグワンは3つのディビジョンに分かれているが、上位ディビジョンにいたほうが観客も多く、注目度も高まる。入替戦は昇格を目指すチームと、踏ん張って残留したいチームの白熱の攻防が繰り広げられるのだ。リーグワン最初の入替戦では、いったいどんな内容になるのか。まずは、そのレギュレーションから確認しておこう。

リーグワン入替戦は当初、各ディビジョンの下位3チーム、上位3チームで行われる予定だった。しかし、NTTグループの再編、宗像サニックスブルースの活動休止により試合数が減ることになった。NTTドコモレッドハリケーンズ大阪はD1の11位だが、強化体制が変わるため来季は下部リーグでプレーすることが決定した。これにともなってD2とD3の最上位チームは自動昇格となり、これを除くD1下位2チームとD2上位2チーム、D2下位1チームとD3上位1チームが入替戦に臨むことになった。組み合わせは以下の通りで、それぞれ2試合ずつ行われる。

◎入替戦1(5月20日、27日)
D1・12位グリーンロケッツ東葛(GR東葛)対D2・2位三重ホンダヒート(三重H)
◎入替戦2(5月21日、28日)
D1・10位シャイニングアークス東京ベイ浦安(SA浦安)対D2・3位三菱重工相模原ダイナボアーズ(相模原DB)
◎入替戦3(5月21日、28日)
D2・6位スカイアクティブズ広島(SA広島)対D3・2位清水建設江東ブルーシャークス(江東BS)。

2試合すれば、1勝1敗になる可能性もあるが、どちらが上位かを決めるのはレギュラーシーズンと同じく勝ち点が優先される。3トライ以上引き離すボーナス1点、7点差以内の負けに与えられるボーナス1点が重要になるということだ。勝ち点が並んだ場合は、次の優先順位で勝敗を決める。【勝利数、得失点差、トライ数、トライ後のゴール数】。これらもすべて同じになった場合は、上位のディビジョンのチームが勝者となる。すべて同じになる可能性は低いので、まずは勝ち点争いに注目したい。

D1で最下位となったGR東葛は三重Hと戦う。GR東葛は攻撃の軸であるレメキ ロマノ ラヴァが危険なタックルで4試合の出場停止処分を受けたが、その後、処分が軽減されて入替戦に出場できることになった。レメキにとっては古巣との戦いになり、さらに気迫のこもったプレーをするはずだ。三重Hは相模原DBとの接戦を2試合連続で制するなど粘り強い。大黒柱は南アフリカ代表49キャップのLOフランコ・モスタート。ド迫力のFW戦が展開されるだろう。

イズラエル・フォラウ(シャイニングアークス東京ベイ浦安)

SA浦安と相模原DBの戦いも興味深い。D1では4勝12敗と振るわなかったSA浦安だが、日本代表CTBシェーン・ゲイツ、オーストラリア代表FLリアム・ギル、FBイズラエル・フォラウ、俊足WTB石井魁など戦力は充実している。NTTグループのチーム再編により、シャイニングアークスとしての戦いはこれが最後。力を出し切って新チームに引き継ぎたいという思いで戦うだろう。相模原DBは、シーズン終盤にきてSOコリン・スレイドが怪我で戦線離脱したのが痛かった。マイケル・リトル、マット・ヴァエガという突破力ある両CTBで活路を切り開きたい。

D2で最下位となったSA広島は、日本人選手が全員社員として仕事と両立しながらプレーしているが、その環境であくなきチャレンジを続けている。上位陣には後半突き放されることが多かったが、前に出るディフェンスで健闘。順位決定戦では釜石シーウェイブスに21-20で競り勝った。突破力あるNO8イシレリ・マヌが出場停止で入替戦に出られないのは残念だが、D2の上位陣と戦ってきた経験値、チームの結束力で戦いたい。対する江東BSは、自動昇格したシャトルズ愛知にはレギュラーシーズン、順位決定戦で3連敗したが、D3の得点王に輝いたFBコンラッド・バンワイク、7トライをあげ、クリーンブレイク数、ディフェンス突破数1位のCTBジョンベン・コッツェなど好選手が揃っている。FL安藤泰洋、FB高忠伸ら移籍組のベテランも多い。白熱した戦いになりそうだ。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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