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根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
東京SG、埼玉WKに勝るとも劣らない実力を見せたのがS東京ベイだ。相手を仰向けに倒すタックルと突進で観客を沸かせたPRオペティ・ヘルはリーグワン最大の衝撃といってもいいだろう。第7節にデビューしたWTB根塚洸雅ら若い選手が活躍し、ベテランCTB立川理道キャプテンが抜群の安定感でチームを引っ張る。第16節には埼玉WKに敗れたが、多くの主力を怪我が欠きながら後半30分まで接戦を繰り広げた。堂々たる戦いで3強に名を連ねている。
プレーオフ進出枠の4位の座を巡る戦いは最後までもつれた。第12節(4月9日)でS東京ベイを破った横浜イーグルスが有利かと思われたが、第15節(5月1日)に神戸スティーラーズに敗れ、トヨタVもコロナ陽性者が出た影響で不戦敗となって脱落。BL東京が滑り込んだ。BL東京は4位が決まった状況で、第16節、静岡ブルーレヴズと激闘を繰り広げ、終了間際に30フェーズ にも及ぶ連続攻撃で逆転トライを奪った。チームとして確かな成長を感じる勝利だった。
S東京ベイ、BL東京、横浜Eなど着実にレベルアップを感じさせるチームがある一方で、神戸Sなど負傷者が多く苦しんだチームもある。NTTグループのチーム再編というニュースもあり、SA浦安とレッドハリケーンズ大阪の選手にとっては先の見えない不安の中での戦いだった。いち早く新会社を設立して戦った静岡BRは8位に終わったが、S東京ベイと24-30、埼玉WKと25-26、BL東京29-33と上位陣と接戦して存在感を見せた。ブラックラムズ東京もと東京SGと33-36、トヨタVと19-23など健闘したが9位。グリーンロケッツ東葛も勝利を目前に敗れた試合があり、実施された試合で勝つことはできなかった。
得点王は、191得点(7T/48G/20PG)のダミアン・マッケンジー(東京SG)。最多トライゲッターは11トライをあげたディラン・ライリー(埼玉WK)、山下楽平(神戸S)が受賞。山下は第16節のSA浦安戦で4トライをあげている。ベストラインブレイカーは、第7節からの登場で22回のラインブレイク(ディフェンスラインをランニング、キック、インターセプトで突破した回数)に成功した根塚洸雅(S東京ベイ)が受賞した。
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