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ジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1
【第11節ハイライト】シャイニングアークス東京ベイ浦安 vs. ブラックラムズ東京
中島進護(シャイニングアークス東京ベイ浦安)
後半もSA浦安の勢いは衰えず、10分、ラインアウトのモールからの連続攻撃で中島がトライをあげて25-5とすると、ブラックがPGを追加し、28-5とリードを広げる。勝利を決定づけたのは、後半18分のFLジェームズ・ムーアのトライだった。ハーフウェイライン付近で石井が相手ボールをジャッカルで奪い、ブラック、レイドローがパスをつなぎ、いったんは止められたが、トネがつなぎ、最後はHO藤村琉士からムーアにパスが渡った。チャンスを作りながらトライできなかった前節までの戦いがウソのように、この日のSA浦安は攻撃がつながった。
後半29分、BR東京FBマット・マガーンにトライを奪われ、35-12と迫られたが、33分、交代出場のSH湯本睦の好走から石井がトライし、ダメを押した。プレーヤーオブザマッチは、セットプレーの軸となり運動量豊富に動き回ったHO藤村琉士が初受賞。LO中島進護は「アークスアタックを体現できました」と語った。フィールド広く使ってボールを動かし続けるプレースタイル「アークスアタック」を作り上げてきたロブ・ペニー監督は安堵感を漂わせつつ語った。「80分にわたって良いパフォーマンスを見ている人に楽しんでもらえたことは嬉しいです。今季はコーチングスタッフが変わり、新しい選手も入って来て、コンビネーションを合わせるのに時間がかかっている。ようやく軌道に乗ってきたので、これからこのチームの未来は明るいと思います」。SA浦安は順位を一つ上げ、次節(4月9日)、アウェイで3位の埼玉ワイルドナイツに挑む。
一方、大半の時間を14人で戦ったBR東京の武井日向キャプテンは完敗を認めた。「ブレイクダウン、フィジカルバトルのところで、まったくよいパフォーマンスができませんでした。スクラムでもプレッシャーを受けて流れを持っていかれました。言い訳しても成長できません。この事実を受け止め変わっていくしかない。僕自身が行動で示していきたいと思います」。BR東京の順位は8位のまま変わらず。次節(4月9日)は、静岡ブルーレヴズとアウェイで戦う。
文:村上 晃一
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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