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ラグビー コラム 2022年3月25日

トップ4への挑戦権をかけた重量級のバトル。リーグワン第11節、スティーラーズ×ブレイブルーパスプレビュー

ラグビーレポート by 直江 光信
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スタッツの比較で特徴的なのは、オフロードパスの数。スティーラーズの55に対し、ブレイブルーパスは123とリーグ全体でも飛び抜けて多い本数を記録していて(2番目の東京サントリーサンゴリアスは97)、実施試合数でスティーラーズが2つ少ないことを考慮しても、かなりの違いがあることがわかる。実際の印象でも、ラックを重ねながらオーバーラップやディフェンス突破で大きくゲインするシーンが目立つスティーラーズに対し、ブレイブルーパスのアタックはタックルを受けながらボールをつないでチャンスを作るイメージが強い。どちらがより多く得意な形に持ち込めるか、ひとつの見どころだろう。

 

選手のマッチアップでは、スティーラーズのアタアタ・モエアキオラとブレイブルーパスのジョネ・ナイカブラのWTB対決に注目したい。リーグ全体でモエアキオラがトライ数8位(5本)、クリーンブレイク数9位(6回)、ディフェンス突破数7位(34回)という成績に対し、ナイカブラはトライ数4位(7本)、クリーンブレイク数3位(10回)、ディフェンス突破数2位(49回)。パワフルな突破型のモエアキオラに対し、ナイカブラはキレと加速力が武器でタイプは違うが、いずれも決定力のあるランナーだけに、それぞれの走りがゲームの流れを左右しそうだ。

コベルコ神戸スティーラーズ スターティングメンバー

2日前に発表されたスターティングラインアップを見ていくと、スティーラーズは直近の試合となる2節前のブラックラムズ戦から4人を入れ替えた。変更はすべてBKで、注目のCTBアムはいきなり13番を背負って先発。ゲーム主将を務める李承信が12番から10番に上がり、ベテランのSH日和佐篤とHB陣を組む。WTBモエアキオラ、FB山中亮平もスタメンに復帰した。FWはブラックラムズを圧倒した好調の布陣そのままだ。

東芝ブレイブルーパス東京スターティングメンバー

ブレイブルーパスの前節からの変更は5人。LO梶川喬介は第4節以来の先発で、FLリーチ、CTBティム・ベイトマン、FB豊島翔平がリザーブからスターターに繰り上がった。11番をつけるWTB濱田将暉は、第7節以来4試合ぶりのメンバー入りだ。キャプテンはSHの小川高廣が務める。

現時点で4位横浜キヤノンイーグルスとの勝点差は、スティーラーズが11、ブレイブルーパスは7。今節含め残り6試合であることを考えれば、この試合はそれぞれにとってトップ4入りへの挑戦権をかけた戦いといっていいだろう。ホストチームのスティーラーズがボーナスポイント付きの勝利を挙げ、かつ相手にボーナスポイントを与えなければ、両者の順位は入れ替わる。むろんブレイブルーパスも簡単にそうはさせないはずだ。好ゲームになる条件は十分そろっている。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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