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東京サンゴリアス 森谷圭介選手
ディビジョン1の首位を走る東京サンゴリアス(東京SG)は、最下位のシャイニングアークス東京ベイ浦安(SA浦安)との戦いに大きくメンバーを変えて臨んだ。食中毒による体調不良で出場を見送ったCTB中村亮土キャプテンを除き、NO8ショーン・マクマーン、SO田村煕、CTBサム・ケレビら今季のチームを引っ張ってきた選手を休ませ、出場機会の少ない選手にチャンスを与えたのだ。FBで活躍してきたダミアン・マッケンジーはSOに入り、FBは尾崎晟也。尾崎は東京SGの公式戦では初めてキャプテンを務めた。対するSA浦安はSHグレイグ・レイドローが直前に欠場が決まるなど不安要素を抱えての戦いとなった。
3月20日、秩父宮ラグビー場は、晴れ、微風の好コンディション。6,136人の観衆が見守る中、午後2時30分、東京SGのキックオフで試合は始まった。直後に東京SGのスクラムの要である3番の須藤元樹がアキレス腱を痛めるアクシデントがあったが、ここは交代出場の中野幹が穴を埋めた。前半5分、マッケンジーのPGで先制したサンゴリアスは、12分、中村亮土に代わって12番を背負った森谷圭介がトライし、10-0とリードする。
SA浦安は17分、スクラムで反則を誘うと、東京SG陣内で攻め続け、21分、SOオテレ・ブラックのキックパスをキャッチしたFBイズラエル・フォラウがトライし、ブラックがゴールも決めて、10-7と差を詰めた。拮抗した展開のなかで、東京SGのFB尾崎晟也のプレーが流れを変える。27分、自陣22mライン付近で相手キックをキャッチした尾崎はSA浦安のタックラーを次々にかわして相手陣に入り、右タッチライン際でタックルをかわしながら右手で左にサポートしていた森谷にパスし、突き放すトライを引き出した。
東京サンゴリアス 中鶴隆彰選手
このあと、東京SGは、中野幹、WTB中鶴隆彰、WTBテビタ・リーが2つと11分で5つのトライを畳みかける。スピーディーにミスなく攻撃を継続する東京SGに、SA浦安のディフェンスはついていけなかった。逆にSA浦安は攻撃がつながらず、現在の順位を反映する内容になってしまう。東京SGの連続トライの中での1本は、尾崎が自陣から左タッチライン際を快走してリーにつないだものだった。キャプテンの強気の走りがチームを勢いづけた。
ジャパンラグビー リーグワン2022 ディビジョン1
【第10節ハイライト】東京サンゴリアス vs. シャイニングアークス東京ベイ浦安
後半5分にも中鶴がトライして48-7とした東京SGはここでやや勢いが鈍る。対するSA浦安は後半15分、クラブキャプテンの金正奎が交代出場でエナジーを注入。「最初のプレーがスクラムだったので、何も考えずに押せ!と言いました。ペナルティーをとれて良かったです」。NTTグループのラグビーチーム再編により、新チームの編成など未確定要素が多い。「このメンバーでラグビーができる喜びをかみしめてプレーしたい」という気持ちは多くの選手に共通する。ここからSA浦安は、フォラウ、ブラックがトライをあげ、48-19と迫る。最後は突き放されたが、後半は気持ちのこもったプレーを見せた。
東京SGにとっては、SOマッケンジー、CTB森谷、中野将伍という新しいフロントスリーも機能し、ポジティブな要素が多かった。デビュー戦となったCTB尾崎泰雅が後半4分に中野将伍に代わって出場し、後半40分にトライをあげたときも盛り上がった。真っ先に駆け寄ったのは兄の尾崎晟也。南京都ラグビースクールで兄が5歳、弟が2歳でラグビーを始めてから、試合で一緒にプレーするのは初めてだという。「嬉しかったです。両親には兄弟で迷惑をかけてきたので、少し恩返しできたと思います」(晟也)。スタンドで見届けた両親への最高の親孝行もあり、東京SGは勝ち点5をあげる快勝。9勝1敗の勝ち点42として、首位をがっちりキープした。
文:村上 晃一
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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