人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2022年3月11日

トヨタヴェルブリッツ、6連勝中の埼玉ワイルドナイツを迎え撃つ

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
  • Line

トヨタヴェルブリッツ vs. 埼玉ワイルドナイツ

埼玉ワイルドナイツの快進撃を止めるのは誰なのか? 今やリーグワン最大の焦点だが、3月12日(土)、名古屋市のパロマ瑞穂ラグビー場では、ホストチームのトヨタヴェルブリッツがワイルドナイツを迎え撃つ。フィジカルに強みを持つヴェルブリッツがどんな戦いを挑むのか興味深い。

ともに、ここまで6勝2敗。ワイルドナイツは、第1節、第2節は不戦勝となったが、その後は鉄壁のディフェンスと効率のいい攻撃で6連勝し、隙のない戦いを続けている。前節はレッドハリケーンズ大阪を、66-10と圧倒した。対するヴェルブリッツは、3試合の不戦勝があり、実際に行われた試合では、3勝2敗。前節は、シャイニングアークス東京ベイ浦安に31-22で勝利したものの後半は追い上げられた。サイモン・クロンヘッドコーチは「前半は非常に良いプレーでポゼッションを取り、中盤でも良いボールキャリーでスペースを作ることができた」と語った反面、「後半は簡単にトライを許してしまい、ゲームコントロールに課題が残る」とゲーム運びを反省点にあげた。

トヨタヴェルブリッツスターティングメンバー

ホームの瑞穂で戦うヴェルブリッツは、前節から先発15名では1名のみの変更。FW第一列のPR木津悠輔が欠場し、第5節以来の先発となる淺岡俊亮が3番のPRに入る。前節、昨季第2節以来の出場となったFL佐藤穣司、今季初めてFBで先発した小澤大も引き続き、FL、FBで出場する。今季加入のニュージーランド代表LOパトリック・トゥイプロトゥの強烈なコンタクトプレー、同じく新戦力のFLピーターステフ・デュトイ(南アフリカ代表)のハードワークぶりは際立っている。ワイルドナイツに対しても持ち味を発揮するだろう。

埼玉ワイルドナイツスターティングメンバー

ワイルドナイツは、前節のレッドハリケーンズ大阪戦から先発で6名の変更がある。スクラム最前列の両PRは、グレイグ・ミラーヴァルアサエリ愛から稲垣啓太、平野翔平に変更。LOジョージ・クルーズ、SH内田啓介、CTBハドレー・パークスが先発復帰し、ここまで大活躍のマリカ・コロインベテは欠場し、決定力あるセミシ・トゥポウが11番を背負う。今季初の先発でエネルギーを爆発させるのか、注目の選手だ。SOは全試合で10番を背負う松田力也、最後尾のFBは3試合連続で山沢拓也が務める。松田と山沢はダブルSOのように動く。2人のプレーメイカーがいるのもワイルドナイツの強みだ。

実施された試合数が異なるため単純な比較はできないが、ボールを持った選手が前進する平均が、ワールドナイツが7.07mに対して、ヴェルブリッツは6.45m。タックル成功率は、ワイルドナイツの85.9%に対して、ヴェルブリッツは81%と数字上は攻守ともにワイルドナイツが上回っている。

堅守速攻が特徴のワイルドナイツは、ボール争奪戦を少ない人数で戦い、ディフェンスラインが崩れない。タックルシチュエーションからボールが出る際、相手チームが3人、4人と集まっているとき、ワイルドナイツは1人しかいないこともしばしばだ。ボール争奪戦にワイルドナイツの選手を集めないと、ディフェンスラインは崩れない。ヴェルブリッツのボールキャリアーが力強く前進し、サポートする選手も含めてワイルドナイツのディフェンスに圧力をかけることができるのか、スクラム、ラインアウトのセットプレーで互角以上に戦えるのか、注目である。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ