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ラグビー コラム 2022年1月28日

コベルコ神戸スティーラーズ連勝なるか ホームに迎えるのは、埼玉ワイルドナイツ

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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コベルコ神戸スティーラーズ vs. 埼玉ワイルドナイツ

コロナ禍で難しい運営を余儀なくされているリーグワンだが、第4節はすべての試合が開催予定だ(28日現在)。ディビジョン1では、静岡ブルーレヴズが初登場。NTTドコモレッドハリケーンズ大阪と対戦する。今節6試合の中でもっとも注目を集めているのが、コベルコ神戸スティーラーズと、埼玉ワイルドナイツの戦いだ。

スティーラーズはまさかの連敗スタートとなったが、第3節のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦でようやく初白星をあげた。WTB山下楽平が狭いスペースを駆け抜ける独特のステップワークで2トライ。SOアーロン・クルーデンが気迫の猛ダッシュでトライ後のゴールキックをチャージするなど失点を最小限に抑えて競り勝った。反則やミスも多く、満足のいく内容ではなかったが、ここから調子を上げていきたいところ。

対するワイルドナイツは開幕戦を含む2試合が中止となり、第3節がリーグワン初登場となった。コロナ陽性者、濃厚接触者の隔離期間があり、準備不足が心配されたが、そのパフォーマンスの高さはホーム熊谷ラグビー場に詰めかけたファンを喜ばせた。HO堀江翔太、NO8ジャック・コーネルセン、SO松田力也、CTBディラン・ライリーら、2021年の日本代表スコッドを軸に反応の良いディフェンスで横浜キヤノンイーグルスをノートライに抑え込んだ。攻めても新加入のWTBマリカ・コロインベテがスピードある走りと、周囲を生かすパスなどで大活躍。松田力也は、3ゴール、2PGを決め、100%の成功率だった。

コベルコ神戸スティーラーズ スターティングメンバー

1月27日、両チームのメンバーが発表された。ホストチームのスティーラーズは、前節から先発15人では1名だけの変更。12番のCTBがリチャード・バックマンから李承信に変わった。バイスキャプテンでもある李は、SO、CTBとしてBKラインを操るプレーメイカーでもある。クルーデンと李で攻撃をテンポアップさせ、CTBラファエレ・ティモシー、WTB山下楽平、アタアタ・モエアキオラ、FB山中亮平を走らせたいところ。FWでは、運動量豊富に動き続ける張碩煥(チャン・ソクファン)、新戦力のジェラード・カウリートゥイオティのLOコンビの献身的な仕事に注目したい。

埼玉ワイルドナイツスターティングメンバー

対するワイルドナイツは、FWのメンバーを変えてきた。前節は、クレイグ・ミラー、堀江翔太、ヴァル アサエリ愛の第一列でスターとしたが、今節は稲垣啓太坂手淳史、平野翔平が先発。FLは長谷川崚太がリザーブにまわり、ベン・ガンターが6番を背負う。稲垣、坂手、ガンターは2021年の日本代表スコッドであり、ワイルドナイツの層の厚さを再確認するメンバー編成だ。日本代表選手たちが目立つが、イングランド代表LOジョージ・クルーズ、オーストラリア代表WTBマリカ・コロインベテ、ウェールズ代表CTBハドレー・パークスと、各国代表選手がチームのなかでよく機能している。リザーブから登場する今季の新戦力ラクラン・ボーシェーは、ニュージーランドでも屈指のボールハンター。スーパーラグビーのハリケーンズで活躍してきたCTBヴィンス・アソはパワフルなランでディフェンスを切り裂く。

両チームは昨年のトップリーグ第6節(4月4日)で対戦し、雨の中、13-13のスコアで引き分けている。試合会場は今回と同じ神戸総合運動公園だった。スティーラーズは、ホームでの直近20試合の戦績が18勝 1分 1敗。ワイルドナイツはアウェイのリーグ戦で直近の15試合で14勝 1分。どちらもここ数年のトップリーグでほとんど負けていない。リーグワン第3節の戦いぶりだけを比較すればワイルドナイツ有利だが、長年のライバルの戦いは、事前の分析はあてにならないものだ。スティーラーズは、ワイルドナイツの鉄壁ディフェンスを崩すことができるのか。ワイルドナイツが守り切り、いつものように効率よくトライを重ねるのか。個々の選手のレベルも高く、見逃せない一戦だ。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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