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ラグビー コラム 2022年1月21日

連敗のコベルコ神戸スティーラーズ ホストゲームで今季初勝利なるか?

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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コベルコ神戸スティーラーズ vs. クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

リーグワン第3節で屈指の好カードだ。1月22日(土)、ノエビアスタジアム神戸でコベルコ神戸スティーラーズが、クボタスピアーズ船橋・東京ベイを迎え撃つ。リーグワン初代王者を目指すスティーラーズは、第1節でシャイニングアークスに惜敗し、2節はイーグルスに21-55で敗れ、まさかの連敗スタート。ホストゲームとなる今回は必勝態勢で臨む。

コベルコ神戸スティーラーズ スターティングメンバー

メンバーはイーグルス戦から先発で7名が変更になっている。FW第一列は、ここまでリザーブからのスタートだったPR中島イシレリが先発し、HO平原大敬が今季初登場。3番にはPR山下裕史は入り、パワフルな突進、激しいタックルなどインパクトのあるプレーが魅力の3人が揃った。FW第三列は成長株のFL今村陽良、橋本大輝キャプテン、そしてNO8は今季初先発、バッキバキの筋肉を誇る前川鐘平だ。このFW陣でチームの勢いを引き出したい。BKラインは、元ニュージーランド代表SOアーロン・クルーデンが先発復帰し、日本代表のラファエレ ティモシーが今季初先発でリチャード・バックマンとCTBコンビを組む。豪華BK陣で悪い流れを断ち切りたい。

クボタスピアーズ船橋・東京ベイスターティングメンバー

スピアーズは第1節が中止になったが、今季初戦となった第2節でシャイニングアークスと対戦し、鉄壁のディフェンスで競り勝った。FW陣の力強さもあり、スピアーズの充実の戦力を印象付けたのだが、CTB立川理道キャプテンが負傷し、今回は大事をとって欠場する。また、コロナの影響もある。家族に濃厚接触者が疑われる事例が発生するなど、コロナウィルス感染リスクが高いメンバーは感染拡大予防の観点でメンバーから外れている。したがって、第2節から先発で5名の変更がある。ベテランLO青木祐樹、野性的走りが魅力のFL末永健雄、NO8千葉雄太、元オーストラリア代表SOバーナード・フォーリーが今季初出場。CTBテアウパ シオネは第2節のリザーブから先発出場となる。

立川キャプテン、長身LOルアン・ボタ、仕事量豊富なFLピーター・ラブスカフニが欠場するのは痛いが、来日の遅れていたHOマルコム・マークスがチームに合流し、この試合からリザーブ入りするのは心強い。マークスは新型コロナウィルスにかかわる日本政府の渡航制限により入国が遅れていた。1月5日に入国し、6日間のホテル隔離を経て、PCR 検査の陰性を確認し、11 日(火)から自宅隔離。17 日(月)にチームが実施したPCR 検査で陰性を確認し、20 日(木)の全体練習からチームに合流した。

20日夜にオンラインで記者会見したマークスは、「長い道のりでした。スピアーズでのプレーが何よりの楽しみです」と語った。準備不足が心配されるが、来日前に走り込み、合流後すぐに動けるように準備してきたとのことで、「(チームに貢献する)自信はある」と力強かった。いずれにしてもリザーブからのスタートだが、世界屈指のボールキャリー、ジャッカルで試合の流れを変えられる選手だけに、マークスが登場する前に勝利の可能性のある点差でいることがスピアーズにとって重要だ。

両チームは、昨年のトップリーグのプレーオフトーナメント準々決勝で対戦し、スピアーズが23-21で競り勝っている。スピアーズSOフォーリーが前半29分に危険なタックルでレッドカードを受け、14人になりながら勝ち切った戦いは、見る者を感動させた。今回先発するフォーリーにとっては特別な思いがあるだろう。一方、スティーラーズにとっては忘れられない敗戦だ。その悔しさを抱いて、キックオフ直後から闘志あふれるプレーを見せるだろう。元オーストラリア代表とフォーリーと、元ニュージーランド代表のクルーデンというSO対決など、楽しみなマッチアップも多い。

また、この試合ではスピアーズが特別に赤いストッキングを着用する。火山の噴火による被害を受けているトンガに寄り添う気持ちを表すためだ。トンガ出身の選手は両チームにいるが、特にスピアーズには、PRオペティ・ヘル、FLトゥパ・フィナウ、CTBテアウパ シオネほか、トンガ出身選手が多い。チームサイドからマネージメントサイドに提案があり、急きょ赤いストッキングを発注したという。さまざまな思いが幾重にも重なる戦いに、ぜひご注目を。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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