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竹下拓己、試合中に風を読みキックを調節した
日大に遅れてピッチに戻ってきた京産大。後半開始から敵陣へ入り込むと、連続攻撃でペナルティを獲得し、ショットを選択する。これをFB(フルバック)竹下拓己(東福岡・3)がしっかりと決めて18-7。
また6分、敵陣へキックを蹴り込むとカウンターアタックを仕掛けた選手に対してPR(プロップ)野村三四郎(西陵・3)がジャッカル、このPGも決めて、21-7とリードを広げた。
しかし9分、自陣深くに攻め込まれると京産大はペナルティ、日大FW(フォワード)得意のラインアウトモールを押し込まれトライを許してしまう。ここから日大の猛反撃に遭う。
15分には背後にキックを蹴られ、京産大はなんとかボールを回収したが日大の黒いジャージに囲まれジャッカルされた。日大はラインアウトモールを組むとサイドにアタック、そのまま飛び込み21-19。さらに18分、ラインアウトのピンチ。今度は外へ展開され連続トライ。21-26と逆転されてしまった。
残り20分で5点差を追う展開となった京産大。24分、敵陣22mゴール正面で伝統のスクラム、ペナルティを獲得できればというところで日大に反則。組み合う前の反則だったが、PGを竹下が決めて24-26の2点差に詰め寄った。
さらに36分、敵陣でスクラムを押し込むとペナルティを獲得。少し角度はあったがショットを選択した。決まれば逆転のキック、大活躍の船曳が抑えるボールを蹴り込んだ竹下、いつも通りにしっかりと決めた。3点を追加し、27-26と逆転に成功。
今季、関西リーグで幾度となく接戦を演じた京産大、残り時間をどう使うかだった。残り3分、日大のノックオンをマイボールにするとケガから復帰したSO(スタンドオフ)家村健太(流経大柏・3)が裏へキック。逆転へと前に重心が傾いていた日大は背走し追いかける。敵陣ゴール前で京産大のディフェンス、今シーズンの強みであるディフェンスの粘り強さ、前への出足が80分間近でも衰えない。
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