人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2021年12月26日

報徳学園vs.茗溪学園、中部大春日丘vs.日本航空石川と初日から好カード。全国高校ラグビー大会、12月27日(月)のみどころ

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
  • Line

いよいよ12月27日(月)から大阪・東大阪市花園ラグビー場で、101回目の「花園」こと全国高校ラグビー大会が始まる。昨季は100回の記念大会だったため63校が出場したが、今季は通常通り51校が出場する。1日目は1回戦8試合が行われる。

昨季に続き、今季も感染症対策のために入場行進は行われず、1月1日の3回戦まで無観客での開催となった(各チーム、保護者など60名まで応援が許可されている)。

◆12月27日(月)第1グラウンド試合予定

第1グラウンド

・11:00 光泉カトリック(滋賀)vs.坂出第一(香川)
・12:25 近大和歌山(和歌山)vs.鹿児島実業(鹿児島)
・13:50 倉敷(岡山)vs.大分舞鶴(大分)

まず、メインの第1グラウンドでは3試合が行われる。11:00キックオフは光泉カトリック(滋賀)と、坂出第一(香川)が対戦する。就任15年目の薬師寺利弥監督の下、ボールを広く動かす攻撃的なラグビーが持ち味の光泉カトリック。中でも高校日本代表だけでなく、U20代表候補にも選ばれているCTB(センター)東海隼(3年)と、高校日本代表FB(フルバック)奈須貴大(3年)が中心だ。

坂井第一は共同主将のFL(フランカー)山崎修、NO8(ナンバーエイト)玉井大尊(3年)を中心に、まとまりで勝負し、4度目の出場での初戦突破を狙う。

第2試合は近大和歌山(和歌山)と鹿児島実業(鹿児島)が激突する。近大和歌山はLO(ロック)のキャプテン田中悠翔(3年)を中心にFW(フォワード)戦で挑み、3度目の正直なるか。過去20回の出場を誇るが、3回戦に進んだことのない鹿児島実業は、NO8薬丸兼臣(3年)を軸に今季こそ元日を花園で迎えることができるか。

第3試合は倉敷(岡山)vs.大分舞鶴(大分)が行われる。優勝経験のある大分舞鶴は、今季、予選決勝で大分東明に14-14で引き分けたが、抽選により3大会ぶり58回目の出場となった。共同主将のFL島正輝、SO(スタンドオフ)川上隆輔(ともに3年)がチームを引っ張り、黒いジャージーの伝統校は上位進出を狙っている。

江の川(現・石見智翠館)、尾道を率いた梅本勝監督が部を立ち上げた倉敷は、創部3年目で嬉しい初出場となった。注目は、高校日本代表候補にも選ばれている、アイルランド代表CTBバンディー・アキの実弟、NO8ティポアイ ルーテル・ラリー(3年)だ。身長191cm、体重108kgの巨漢で突破力もあり、スキルにも長けている。初出場での初勝利はなるか。

◆第2グラウンド試合予定

第2グラウンド

・11:00 報徳学園(兵庫)vs.茗溪学園(茨城)
・12:25 静岡聖光学院(静岡)vs.高知中央(高知)

第2グラウンドでは11:00から1回戦屈指の好カード、ベスト8以上7回を誇る報徳学園(兵庫)と、優勝経験のある茗溪学園(茨城)が激突する。報徳学園は、キャプテンの高校日本代表候補CTB山村和也(3年)を中心に、セブンズアカデミーに選ばれているWTB海老澤琥珀、SO伊藤利江人(ともに2年)ら、BK(バックス)にタレントが揃う。LO石橋チューカ(2年)もラインアウトの要だ。この1年、フィジカル強化に務めてきており、元日に勝つ、つまりベスト8以上を狙っている。

対する茗溪学園は、U20日本代表候補にも選ばれているスキルに長けたキャプテンSH(スクラムハーフ)高橋佑太朗、副キャプテンの高校日本代表候補SO黒川和音のハーフ団が、1年からチームを牽引してきた。春の選抜大会では常翔学園(大阪第一)に20-28で負けたがトライ数は同じで、夏の7人制ラグビーの大会では桐蔭学園(神奈川)にも勝利している。伝統のパスラグビーで勝利なるか。

第2試合は静岡聖光学院(静岡)と高知中央(高知)が対戦する。静岡聖光学院は日本代表の名WTBだった小野澤宏時の息子であるWTB/FB小野澤謙真(1年)のステップとランに耳目が集まる。高知中央はNO8モヘノア・シアオシとCTBポロ・ティモテのトンガ人留学生を中心に攻撃力を見せたい。

◆第3グラウンド試合予定

第3グラウンド

・11:00 仙台育英(宮城)vs.桐生第一(群馬)
・12:25 中部大春日丘(愛知)vs.日本航空石川(石川)
・13:50 米子工業(鳥取)vs.城東(徳島)

第101回全国高等学校ラグビーフットボール大会

12月27日(月)~1月8日(土)全50試合生中継

第3グラウンドでは1試合目に仙台育英(宮城)vs.桐生第一(群馬)がキックオフされる。仙台育英は高校日本代表候補のFL最上太尊(3年)を中心としたFWを武器に試合を優位に運び、エースCTBダリエス・トマス(3年)のランで仕留めたいところ。元日本代表の霜村誠一監督の下、2度目の出場となった桐生第一は、LO伊豆純(3年)、NO8ナモア・ファタフェヒ(2年)を中心に粘り強いディフェンスで接戦に持ち込みたい。

第2試合は1回戦の好カードの1つ、昨季ベスト8の中部大春日丘(愛知)と日本航空石川(石川)が行われる。中部大春日丘は高校日本代表候補で決定力のあるキャプテンWTB小池陽翔(3年)、「姫野2世」の呼び声高いLO物部耀太朗ら能力の高い選手も多く、今季はノーシドードからの出場となったが、昨季を超えるベスト4以上を伺う。

日本航空石川はキャプテンLO村上大瑚(3年)、CTBトゥポウ・トゥリマフア(2年)を中心に難敵を下して勢いに乗ることができるか。

3試合目は米子工業(鳥取)vs.城東(徳島)。米子工業は過去10回の出場はいずれも1回戦負けで。PR(プロップ)長谷川ゆうき(3年)を中心にチーム一丸で初勝利なるか。15回目の出場となった城東は、決定力の高いキャプテンWTB岡秀真を軸とした攻撃ラグビーで、初の3回戦出場を狙っている。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ