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ラグビー コラム 2021年11月5日

関西大学Aリーグ注目の優勝争い 首位の京都産業大と2位の同志社大が激突

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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京都産業大学(10/24 vs. 摂南大学)

関西大学Aリーグはこれから上位対決が始まる。関西リーグの全国大学選手権出場枠は3チーム。トップ3に入らなければ学生王者への道は閉ざされる。今季は昨季最下位だった近大が序盤戦で天理大同大を破る波乱を起こしたことで、順位争いが混とんとしている。近大は上位陣との対決を終えた時点で、3勝1敗(勝ち点14)で4位。残り試合で着実に勝ち点を積み上げ、3位以内に入る可能性が高い。「3強」と言われていた天理大、同大、京産大の中では、京産大が4連勝(勝ち点19)で首位。3勝1敗(勝ち点15)の同大、天理大がこれを追う展開。いずれかのチームが3位以内に残れない可能性も出てきた。まさにサバイバルマッチ、負けられない戦いが始まるわけだ。

11月6(土)、天理親里競技場では、京産大と同大が対戦する。今季の京産大は、コロナ禍で開幕カード(京産大対摂南大)が10月24日に延期になったことで、10月9日の第1戦から5週連続の試合になっている。10月17日には、天理大、同大を破って勢いに乗る近大と対戦し、16-12で競り勝った。今春からチームの指揮を執る廣瀬佳司監督は「近大戦は気合が入っていいプレーをしていましたが、そのほかの試合は、内容はあまりよくないですね」と、チームの仕上がりはまだまだだと話す。同大戦後は11月20日の天理大戦まで2週間の間隔があるため、ここで勝って、じっくりチーム力を引き上げ、大一番を迎えたいところだろう。

FB山口楓斗(9/18 同志社大学 vs. 関西大学)

対する同大は、開幕戦(9月18日)で関西大に対して爆発的な攻撃力を見せたものの、10月9日の近大戦では展開力を発揮できずに、10-24で敗れた。以降は、立命館大、摂南大に快勝。調子を上げてきたが、京産大に敗れると最終戦(12月4日、対天理大)が選手権出場を決める戦いになる可能性があり、ここでなんとしても勝利したい。11月4日に発表された京産大戦メンバーを見ると、前週の摂南大戦から先発で4名の変更がある。HOは、前節はリザーブだった谷本卯楽(4年)が先発し、先発だった西濱悠太(2年)がリザーブへ。LOもリザーブだった依藤隆史(4年)が先発し、ジュニアジャパンのFL梁本旺義(3年)、FB山口楓斗(4年)が先発復帰する。

京都産業大学(10/24 vs. 摂南大学)

京産大は、10月31日の関西大戦から先発では2名のメンバー変更。1番のPRは野村三四郎(3年)が先発し、先発だった木村圭太(4年)がリザーブへ。SOも先発だった西仲隼人(3年)がリザーブに回り、リザーブだった家村健太(3年)が先発する。京産大としては、同大の決定力あるBKにスペースのあるところでボールを持たせないように、スクラムで圧力をかけ、常に相手陣で戦いたい。同大は京産大ペースにはまることなく、テンポよくボールを動かしたい。両チームは春季トーナメントの準決勝で対戦し、同大が勝ったが、スコアは21-20と1点差だった。今回も僅差勝負になるのか、それとも予想外の展開になるのか。最後の順位は勝ち点で決まるため、両チームともに4トライ以上のボーナス点を獲得しての勝利を狙うだろう。アグレッシブに攻め合う戦いを期待したい。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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