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ラグビー コラム 2021年11月1日

早稲田か、帝京か? 関東大学対抗戦A注目の全勝対決

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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関東大学対抗戦Aは各チームが4試合を終え、明大早大帝京大が4連勝、慶大が3勝1敗で追っている。いよいよ上位対決が始まるわけだが、そのスタートとなるのが、11月3日の駒沢陸上競技場だ。早大対帝京大、明大対慶大という豪華な2試合が行われる。

第1試合で行われる早大対帝京大の全勝対決は対抗戦の優勝争いだけではなく、その後の全国大学選手権の行方も占う好カードだ。昨季の対抗戦では、45-29と早大が快勝したが、その後の全国大学選手権準決勝でも早大が勝ったが、33-27というスコアで差はぐっと縮まった。両チームとも今季はスーパールーキーが加入して中心選手となっており、早大は監督も交代し、大田尾竜彦新監督のもとで新たな戦略で戦っている。シーズンを追うごとに急速に成長するのが大学ラグビーの面白さの一つであり、現時点での力関係がどうか、興味深い戦いだ。

10/19 早稲田大学 vs. 筑波大学

今季の早大は、立教大日体大に大勝スタートも、筑波大には21-14と苦戦。ミスでチャンスをものにできず、プレーの精度に課題を残した。また、10月23日に行われた青学大戦では、前半受けに回り、ハーフタイム直前にキャプテンのCTB長田智希のトライで逆転するという苦しい戦いになった。この試合では、今季初めて万能BKの伊藤大祐(2年)が先発SOを務め、キックパスからトライを導くなどしたが、ハーフタイム明けには開幕から3試合に先発してきたSO吉村紘(3年)と交代。吉村はスムーズなパス回しで攻撃を機能させ、6トライ中すべてのゴールを決めるなど、安定感あるプレーでプレーヤーオブザマッチにも選出された。

高本幹也(9/25 帝京大学vs. 青山学院大学)

対する帝京大は開幕戦で筑波大に17-7と苦戦したものの、その後は危なげなく白星を重ねている。キャプテンのPR細木康太郎(4年)が引っ張るFWは強力で、SO高本幹也(3年)が正確なパス、キックで攻撃を司っている。目立つのが1年生の活躍だ。昨季の全国高校大会を連覇した桐蔭学園の青木恵斗は高校時代のLOではなく、FLで攻守にハイレベルのプレーを見せている。その桐蔭学園と決勝を戦った身長192cmのLO本橋拓馬(京都成章)、大阪朝高卒のSH李錦寿(り くんす)の3人は3試合連続で先発。残念ながら青木は早大戦に欠場するが、本橋、李は4試合連続の先発出場となる。

佐藤健次(9/12 早稲田大学 vs. 立教大学)

早大もNO8佐藤健次(桐蔭学園)、SH宮尾昌典(京都成章)、PR亀山昇太郎(茗渓学園)という3人の1年生が早くも主力となっている。帝京大戦は佐藤と宮尾が先発し、亀山はリザーブからのスタートだ。高校時代にしのぎを削り、あるいはチームメイトだった選手たちの対決も楽しみだ。個々の選手をとりあげても見どころは多いが、スピーディーにボールを動かし続けたい早大に対して、帝京大は強力FWで徹底して圧力をかけるだろう。そのプレッシャーの中で早大がテンポよくパスを出し、ミスなく連続攻撃を仕掛けられるかどうか。攻めてはスペースを作り、守ってはスペースを埋める。攻守の切り替えの速さは、どちらが上回るか。お互いに苦しい時間帯があるだろう。そこでどのように流れを変えるのか。想像するだけで楽しくなる一戦である。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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