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後半も明治大学の意欲は衰えない。7分、連続攻撃で得たペナルティからタッチキックで前進してゴール前まで攻め込むと、またもモールをドライブしてFL福田陸人が左隅に押さえる。
筑波大学も12分にゴールラインドロップアウトのボールをFB松永が切り返し、WTB植村陽彦のあざやかなランからFL岩田真樹へとつながってようやく初得点を挙げる。しかし明治大学は直後のキックオフからテンポよくアタックを継続し、最後はCTB江藤良がミスマッチを抜いてノーホイッスルでインゴールへ。失点後、すかさずトライを取り返して相手の勢いを断ち切る。ここにもこの日の明治大学の強さは浮かび上がった。
筑波大学 松永貫汰主将
続くキックオフでボールがこぼれたところに筑波大学がよく反応し、右のオープンスペースへ振ってCTB谷山隼大がこちらもノーホイッスルトライを挙げたが、明治大学は動じなかった。統制のとれた組織防御としぶとい球への絡みでそれ以上の追撃を許さず、自慢のセットプレーでプレッシャーを与えてみずからの土俵でゲームを進める。終盤は交代出場選手のフレッシュレッグも生かしてさらにたたみかけ、35分以降にHO紀伊遼平とWTB松本が3トライを追加。得点を50の大台に乗せて、フルタイムを迎えた。
過去3試合は本来の力を発揮できない戦いが続いていた明治大学にとって、この秋最初の関門となった筑波大学戦で今季ベストのパフォーマンスを披露できた意義は大きいだろう。焦点がぼやけたような前節までのプレーぶりから一転、強みを前面に押し出して難敵の筑波大学に完勝できたことで、選手たちはあらためて自分たちのポテンシャルを実感したはずだ。ここで手にした自信はきっと、慶應義塾大学、帝京大学、早稲田大学という強豪との終盤戦に向けチームの成長を加速させる推進力になる。
「前の試合で思うようにプレーできず、危機感を感じていました。そこから全員で切り替えていい準備をできたことが、今日のような試合をできた理由だと思います」(SH飯沼主将)
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