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ラグビー コラム 2021年9月10日

開幕節でいきなりの大一番。充実の帝京大に決定力秘めた筑波大が挑む

ラグビーレポート by 直江 光信
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最大の武器は学生屈指のラインブレイカー、FB松永貫汰主将(4年)が牽引するバックスリーの決定力だ。昨シーズンも非凡なランニングセンスで活躍したセブンズユース日本代表のWTB/FB植村陽彦(3年)、東海大仰星の切り札として花園を沸かせたWTB大畑亮太らのスピードは、どの相手にとっても脅威になる。身上の前に出るディフェンスで圧力をかけ、ボール奪取から外のスペースへとつないで自慢のランナーたちが走り回る展開が増えれば、勝利は近づく。

その強みを最大限に発揮する上で鍵を握るのが、接点の攻防だ。昨年の帝京大戦はコンタクトで劣勢を強いられ、持ち味を発揮できないまま17-54の完敗を喫した。就任3年目の嶋ザキ(山に竒)達也監督も、「帝京大学との初戦が決まった時から、我々がスタートラインに立つにはそこをどう戦うかだ、ということを学生と共有しました。そこが同じなら帝京と戦う土俵には立てないという思いで、この2か月取り組んできた。秘策はありません」と覚悟を口にする。フィジカルバトルを帝京大学が制圧するのか、それとも筑波大学が鋭く対抗するのか、この試合の最大の焦点だろう。

発表された先発メンバーを見ると、帝京大のFWにはPR細木主将を筆頭に、HO江良颯(2年)、NO8奥井章仁(2年)ら昨季も公式戦で活躍した頑健なプレーヤーが並ぶ。BKはSH谷中樹平(3年)、SO高本幹也(3年)の3年生HB団がゲームを組み立て、副将のCTB押川敦治(4年)が攻守にラインを統率。1年生では桐蔭学園の花園連覇の原動力となった注目の大型FL青木恵斗が20番に入ったほか、アタックセンスが光るSO/FB小村真也もベンチから出場をうかがう。

筑波大は先発に4年生が4人、1年生が3人名を連ねる若い布陣となった。FWではセットプレー、ルースプレーを通じて欠かせない存在であるPR木原優作や、ともに身長188cmの梁川賢吉、八木澤龍翔のLOコンビに、コンタクトエリアでの奮闘が期待される。走力が魅力のSH鈴村淳史(4年)とHBを組むのは、優れたスキルセットを有するルーキーの浅見亮太郎(1年)。テンポよくボールを動かして、WTB大畑、WTB植村、FB松永が並ぶバックスリーを存分に走らせたい。

対抗戦グループはこの2校に加え、昨季上位の明治大学、早稲田大学、慶應大学など実力校がひしめき、この試合の結果は大学選手権の出場枠争いを大きく左右する可能性もある。今後のシーズンに向け勢いをつけるという点でも大事な意味を持つ一戦だけに、熾烈な戦いが繰り広げられそうだ。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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