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両軍の闘志、高い集中力はビッグプレーも生んだ。
先週から先発3人を変更した南アフリカは、新型コロナウイルス感染を乗り越えて出場を果たしているFLシヤ・コリシ主将が魅せた。
お互いに2PGを決めて6-6だった前半35分、猛攻をしかけるB&Iライオンズが、アドバンテージ状態でインゴールへキック。
あわやトライだったが、FLコリシ主将が腕を回して執念のトライ・セービング。直前の反則でSOダン・ビガーに3点を追加されたものの、ビッグプレーで士気を高めた。
B&Iライオンズの3点リード(9-6)で迎えた後半は、好勝負から一転、南アフリカが流れを掴んだ。
「私たちは後半のモメンタム(勢い)がなく、効果的な攻撃の機会もありませんでした」(B&IライオンズガットランドHC)
劣勢の大きな要因は、安定性を失ったセットプレー。
後半の南アフリカは同2分のスクラムでペナルティを奪取するなど、スクラム戦の優勢を明確に。
B&Iライオンズはラインアウトでは鮮やかなスティールもあったが、モールの守備で反則を重ねてしまう。反則から自陣へ下がるパターンを繰り返すB&Iライオンズは、後半のボール保持率が前半の61%から36%に急落。1試合を通したペナルティは15回(南アフリカは10回)を数えた。
勢いに乗った南アフリカは、ハーフ団の足技も光った。
ゴールは決まらずリードは2点差(11-9)に留まったが、6人のFWをリザーブに置く威力絶大の「ボム(爆弾)スコッド」から5人が投入されていた後半20分、今度は金髪のファイターが魅せる。
FW戦に勝機を見出した南アフリカは、力強くラインアウトモールで前進すると、SHフランソワ・デクラークが、インゴールへ針の穴を通すようなグラバーキック。
走り込んだCTBルカンヨ・アムが、間一髪でグランディング成功。ゴールも成功して9点リードを確保すると、ここからボム・スコッドがさらに威力を発揮する。
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