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ラグビー コラム 2021年7月2日

ラグビー日本代表、因縁の戦いへ。 世界ランキング4位のアイルランドに挑む セミシ・マシレワは念願の日本代表デビュー

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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アイルランド vs. 日本

ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦から一週間、日本代表はスコットランドからアイルランド共和国ダブリンに場所を移し、アイルランド代表と対戦する。アイルランドといえば、2019年にラグビーワールドカップで日本代表が、19-12と勝利した相手だ。当時の世界ランキングは2位で優勝候補の一角だったアイルランドはこの敗戦で勢いを失った。日本代表との再戦は絶対に負けられない。

アイルランドスターディングメンバー

アイルランドは、SHコナー・マレーを含む主力8名がブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズに選出されており、彼らをのぞいたメンバーになる。しかし、選手層は厚く、先発15名の総キャップ数は、75キャップのFLピーター・オマーニーを筆頭に、357(日本代表は348)。リザーブメンバーも含めると、400キャップを超える。キャプテンは、身長203cm、体重108kgのジェームズ・ライアン(24歳)。ライアンは2019年の日本代表戦でも先発していた。この他、FLピーター・オマーニー、ジョシュ・ファンデルフレイヤー、WTBジェイコブ・ストックデール、CTBクリス・ファレルも2019年に先発。PRデイヴ・キルコイン、SOジョーイ・カーベリー、WTBジョーダン・マーラーがリザーブだった。ライオンズ同様、フィジカル面の優位性を押し出してくるだろう。

日本代表スターティングメンバー

2019年に勝ったとはいえ、現在、世界ランキング4位のアイルランドに対して、10位の日本代表はチャレンジャーの立場だ。7月1日夜に発表されたメンバーは、ライオンズ戦から先発で3名の変更があった。ライオンズ戦で唯一のトライをあげた姫野和樹は8番を背負い、途中出場で攻撃をテンポアップさせたSH齋藤直人も先発。また、WTBには初キャップとなるセミシ・マシレワが投入され、松島幸太朗がWTBからFBでポジションチェンジ。WTBシオサイア・フィフィタとの3人でバックスリーを形成する。

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ジェイミー・ジョセフヘッドコーチは、「ライオンズ戦の齋藤はビッグゲームなのにプレッシャーを感じさせないプレーをしてくれました。チームに与えたエナジー、判断を評価しています。可能性を見てみたいし、パス、キック、ランを精度高くプレーしてもらいたい」と齋藤の起用を説明。マシレワについては「経験もあり、素晴らしいスキルセットを持っています。ハイボールに対するスキルも素晴らしい。プレッシャーのある試合の中で見てみたい」と話した。アイルランドはキックを多く使ってくるだろう。このバックスリーでミスなくボールをキャッチし、攻撃につなげたい。3人の決定力はアイルランドの脅威となるはずだ。

日本代表のアシスタントコーチのトニー・ブラウンは、今回のツアーで日本代表がやるべきこととして「日本のラグビースタイルを貫くこと」と話した。フィジカルの強い相手に、速さ、スキルで対抗し、ボールを動かしていくということだ。ライオンズ戦では、ボールキャリアーが強いタックルで抱え込まれ、何度も攻撃を寸断された。いかにタックルの的を絞らせずに素早くボールをリサイクルできるか。「ライオンズ戦ではソフトモーメントがありました。4,5回チャンスを作ったのにトライが取れず、ミスからトライをされていた」(ジョセフヘッドコーチ)と言う通り、気がゆるむ瞬間が何度かあった。テストマッチでは一瞬の気のゆるみが失点に直結する。今回はホームで圧倒的に強いアイルランドが相手だ。素早さは必要だが、ボールキープのところ、ディフェンスの連携など、丁寧にコミュニケーションをとって戦いたい。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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