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また、日本代表36人中、13人のノンキャップの選手がおり、バックスリーにはWTBセミシ・マシレワ、シオサイア・フィフィタ(ともに近鉄)など4人の新しい選手がいるため、松島は「どの選手いい選手ですし、向上心もあるのでバックスリーとしてもチームとしても成長できます。みんな、いいランニングスキル持っているので、自分がディフェンスをしているとき、こういうステップ切ってくると勉強になりますし、新鮮なので楽しい」と目を細めた。
ニュージーランドで活躍した姫野
姫野は「リーダーとして若いですけど、新しい選手や若い選手のメンタル的な手助けをやれたらいいと思っています。ノンキャップの選手はみんな注目していますけどね。同じポジションのNO8テビタ(・タタフ/サントリー)はパワフルなランナーなので、ちょっと注目しています」と話した。
会見時、姫野はまだ「メンバーを見ていない」と話したが、「軽く見た」という松島は「キックが多くなりそうな9番(コーナー・マレー)、10番(ダン・ビガー)なので、そこはバックスリーとして気をつけたい」。
「9番のハイボールは高いボールを上げてくる分、相手のWTBも詰めてくる時間も多くなるので、キャッチする選手を周りがサポートすることが一番大事ですし、ボールをこぼしても周りの選手が取ってピンチを少なくする(ことが大切)」と冷静に話した。
改めて、ライオンズ戦に向けて松島は、「この一戦で自分がいいプレーすれば、また注目されると思いますし、チームとしてライオンズに勝つことができれば、チームとして注目されると思うので、モチベーションは個人的にも、チーム的にもすごくあると思うので、みんな気合いが入っています」。
「ジャパンはチャンスがあればすぐ展開ラグビーというところができるし、キッキングゲームもできると思うので、自分たちがスマートにやって攻撃する時間を増やしていきたい」と腕を撫した。
また、姫野も「こう(準備が短い)いう状況ですが、ジェイミー(・ジョセフHC)が信頼して使ってくれるなら、自分の100%を出したい。言い訳をせずに100%の力を出すのがプロフェッショナルだと思う。最初から負けるつもりで準備する選手はいないですし、もちろん勝つ気でやります。勝つ気で準備をしていますし、勝てると信じてやっています」と真っ直ぐ前を向いた。
36名中、2人しかいない頼もしい「海外組」が合流し、新生ラグビー日本代表も選手層が厚くなったことは間違いない。心身ともに一回りも二回りも大きくなった、国際経験豊富な2人の存在と経験がチームをさらに強くする。
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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