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ラグビー コラム 2021年6月11日

ポスト・トンプソン、福岡堅樹は誰か? 2023年を狙う男たちのトライアル第一弾

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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日本代表前日練習にて

約600日ぶりに日本代表が帰ってくる。6月12日、静岡県のエコパスタジアムで、この日限りの復活を果たすサンウルブズとの対戦だ。ただし、サンウルブズにもPR森川由起乙、北川賢吾、LOヘル・ウヴェ、NO8ベン・ガンター、SH荒井康植、WTB高橋汰地などブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ、アイルランド戦に向かう日本代表メンバーが含まれている。この試合は、今後の日本代表メンバーの主力が誰になるかというトライアルマッチとも言えるのだ。

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日本代表スターティングメンバー

日本代表は、JAPAN XVとしてこの試合に臨む。PR稲垣啓太、HO坂手淳史、PRヴァル・アサエリ愛のFW第一列ほか、2019年のラグビーワールドカップ(RWC)で日本中を熱狂させたメンバーが並ぶ。キャプテンは、FLリーチ マイケル、チームを操るのはSO田村優、CTB中村亮土らのプレーメイカーだ。楽しみなメンバーだが、2019年のメンバーではなかった先発選手は、FL小澤直輝、WTBゲラード・ファンデンヒーファー。SH茂野海人は2019年メンバーだが出場機会がなかった。

小澤直輝

小澤直輝はトップリーグ2021で準優勝したサントリーサンゴリアスで活躍した運動量豊富な選手だ。日本代表キャップ4を保持する32歳だが、RWCには縁がなかった。しかし、トップリーグ2021でのパフォーマンスは出色だった。10試合に出場して97タックル。ミスタックルは5で、高いタックル成功率を誇っている。「自分はチャレンジャーだということ忘れずに練習に取り組んでいきたい」と、自らの立ち位置を語る。日本代表はスピーディーな攻撃、粘り強いディフェンスで世界に挑もうとしている。運動量の抱負さ、仕事の質の高さをアピールしていきたいところだ。

茂野海人

茂野海人は、日本代表キャップ10。トップリーグ2021ではオールブラックスのキアラン・リードとともにトヨタ自動車ヴェルブリッツの共同キャプテンを務めた。RWC2019では、流大、田中史朗の後塵を拝し、RWC2023への想いは人一倍強い。日本代表、サンウルブズでの国際経験も豊富で、リーダーシップを求められる立場だ。日本代表の生命線である素早いテンポの攻撃をいかに継続できるか。茂野のパスさばき、スペースを突く戦術眼にも注目したい。

WTBファンデンヒーファーは、トップリーグ2021でクボタスピアーズのベスト4入りに貢献した。リーグ戦のトヨタ自動車戦で悔しい思いをしたプレースキックについても、その後、しっかり修正し、プレーオフ準々決勝の神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦では決勝PGを決めて見せた。スピード、パワーともにインターナショナルレベルで活躍できる能力を持つが、プレーの不安定さが課題だった。プレースキックを克服したように攻守に安定感あるプレーを披露して、ポスト福岡堅樹に名乗りを上げることができるのか。

もう一つ気になるのがポスト・トンプソンだ。RWC2019で献身的に仕事をしたトンプソン ルークの引退後、その穴を埋めるのは誰か。今回、ジェームス・ムーアとコンビを組むのは、ヴィンピー・ファンデルヴァルトだが、彼はボールを持っての突進、激しいタックルで目立つタイプ。仕事量で期待されるのがリザーブのジャック・コーネルセンだ。パナソニックではNO8として優勝メンバーになったが、日本代表ではLOに挑戦中で、本人は「チームのためにプレーできるところがあれば、なんでもやる」とコメントしている。

まずはライオンズ戦のメンバーを想像しながら見たい試合だが、その先の2023年にフィールドに立っているのは誰なのか。サンウルブズの選手たちも猛アピールするだろう。この日のパフォーマンスだけではなく、伸びそうな選手、イングランド、アルゼンチンと戦える選手、いろんな視点で楽しみたい試合だ。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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