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ラグビー コラム 2021年3月26日

王者・神戸製鋼コベルコスティーラーズに、 手負いのヤマハ発動機ジュビロが挑む

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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連覇を狙う神戸製鋼コベルコスティーラーズは、ここまで4連勝。しかし、第4節(3月14日)のリコーブラックラムズ戦は、20-19という辛勝だった。多くのトライチャンスを作りながら、インゴールでタックルされてボールを押さえられないなど、詰めの甘さが課題となった。抜群の決定力を誇るNO8ナエアタ ルイが危険なタックルで4週間の出場停止処分を受けたことも響いたが、怪我で出遅れていた日和佐篤キャプテンが先発し、素早いパスワークで健在ぶりをアピール。第1節で負傷退場したPR中島イシレリが復帰するなど好材料もあった。チーム力を上げるのはこれからだ。

その神戸製鋼に第5節(3月27日、東大阪市花園ラグビー場)で挑むのがヤマハ発動機ジュビロだ。長らく主力として活躍してきた五郎丸歩のラストシーズンでトップリーグ初制覇を目指すが、ここまで2勝2敗。第2節(2月28日)はリコーに10年ぶりに敗れ、第4節はキヤノンイーグルスのアグレッシブな攻撃に6トライを奪われた。スクラムでプレッシャーをかけ、セットプレーから準備した攻撃でトライを奪うのがヤマハスタイルだが、そのスクラムが安定しない。4節までにスクラム成功率は、81.5%。神戸製鋼の92%とは大きな開きがある。第1節でHO日野剛志を負傷で失ったのは痛恨だが、スクラムにフォーカスして戦うスタイルは変えないだろう。神戸製鋼に対してスクラムで圧力をかけられるかどうかは、今節の大きな見どころになる。

ヤマハスターティングメンバー

今季のトップリーグは1月16日に開幕予定で、両チームは開幕節で戦う予定だった。大戸裕矢キャプテンは1月の記者会見で、「最初に神戸製鋼と戦うのは、ターゲットとしてマインドも作りやすかった」とコメントするなど開幕戦勝利に意欲的だった。シーズン途中で中止になったトップリーグ2020で唯一負けていた相手も神戸製鋼だったからだ(スコアは、24-36)。しかし、PCR検査の陽性者が複数チームに出て延期され、マインドを作り直さなくてはいけなくなった。ここまで、2勝2敗の一つの要因だろう。チーム浮上のきっかけをつかむためにも、今節、なんとしても勝ちたい試合だろう。

発表されたメンバーをみると、ここまで4試合はリザーブだった両PR岡本慎太郎、西村颯平が先発し、山本幸輝、伊藤平一郎がリザーブに回る。ベテランが後半に登場してスクラムを締める形か。ここ2試合SOだったサム・グリーンは、FBに入り、SOは清原祥が先発。五郎丸はメンバーから外れた。

神戸製鋼スターティングメンバー

対する神戸製鋼は、SH日和佐篤が2試合連続で先発し、LOブロディ・レタリック、FLトム・フランクリン、SOヘイデン・パーカー、CTBラファエレ・ティモシー、FB山中亮平など不動のメンバーを軸に臨む。インサイドCTBはアタアタ・モエアキオラ、ヤマハ発動機のCTBヴィリアミ・タヒトゥアとのフィジカルバトルは注目だ。トライゲッターである山下楽平、ベン・スミスの両WTBの変幻自在の動きにも見逃せない。

2つのカンファレンスに分かれてのリーグ戦は残り3試合。ノックアウト方式のプレーオフトーナメントに向け、どのようにチーム力を上げていくのか。立ち上がりの攻防から目の離せない試合になる。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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