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ラグビー コラム 2021年3月5日

正念場の東芝に前節勝利の三菱重工相模原が挑む。震災から10年、釜石で開催される特別な一戦。

ラグビーレポート by 直江 光信
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BKはSH、SOどちらに入っても巧みなゲームコントロールを見せるジャック・ストラトンが10番を背負い、CTBは弾丸ランナーのジョニー・ファアウリとオールブラックスキャップ5のセタ・タマニバルという元チーフスコンビ。両翼には今季初登場の大型WTB松延泰樹と、前節も再三ビッグゲインを見せた元セブンズ日本代表のWTBジョネ・ナイカブラが控える。インパクトあるペネトレーターが並ぶ布陣で、爆発力は相手にとって脅威になるだろう。

三菱重工相模原スターティングメンバー

昨季12シーズンぶりにトップリーグの舞台に帰ってきた三菱重工相模原は、前節どちらにとっても負けられない試合だった宗像サニックスとの決戦に競り勝ち、7-75と大敗したサントリー戦のショックをまずは断ち切った。大きな価値を持つ一勝を手にし、失うものがない状況で格上にチャレンジできるこの試合は、ここまで積み重ねてきた成果を迷いなく発揮する絶好の機会と言える。

三菱にとって最大の焦点は、コンタクトエリアで東芝の厳しいプレッシャーにどこまで対抗できるかだろう。相手が得意とするフィジカルバトルで勢いを封じることができれば、可能性は一気に広がる。先発に抜擢された198cm、118kgの巨漢LOエピネリ・ウルイヴァイティ、激しさと豊富な運動量が自慢のオールブラック、NO8ジャクソン・ヘモポにかかる期待は大きい。

試合展開としては、チャレンジャーの三菱がスコアで先行する展開に持ち込めば、東芝には重圧がかかる。この点では、前節マンオブザマッチに選ばれたSOコリン・スレイドのゲームメイクがポイントになるだろう。パス、ラン、キックいずれも高い次元のスキルを兼ね備え、ニュージーランド代表として2011年、2015年と2度のラグビーワールドカップに出場するなど経験も十分。同じくコントロール力に優れるCTB竹田祐将、宗像サニックス戦で大活躍したCTBマット・ヴァエガとのフロントスリーでしっかりと試合を組み立て、流れを引き寄せたい。

会場はラグビーワールドカップ2019日本大会の舞台にもなった釜石鵜住居復興スタジアム。3月11日で東日本大震災から10年となるこのタイミングに、この地でトップリーグの試合が行われる意味は大きい。キックオフの瞬間を楽しみに待ってきた東北のラグビーファンのためにも、長く語り継がれるような熱戦になることを期待しよう。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

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