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ラグビー コラム 2021年2月26日

快勝スタートのヤマハ発動機ジュビロは、リコーブラックラムズと花園ラグビー場で対戦

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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2月20日に開幕したトップリーグ2021は、世界のスター選手が実力を発揮したこともあって見どころ満載のスタートとなった。第2節は、2月27日(土)、28日(日)に全国各地で行われる。28日、東大阪市花園ラグビー場で対戦するのは、ヤマハ発動機ジュビロリコーブラックラムズ。今節の注目対決の一つだろう。

ヤマハ発動機は開幕節も花園ラグビー場で戦い、日野レッドドルフィンズを52-17で破った。日野のディフェンスのプレッシャーにミスが多発するシーンもあったが、WTBマロ・ツイタマ、LOフレッド・ヒュートレルがそれぞれ3トライを奪い、計8トライで快勝した。前半17分、経験豊富なHO日野剛志が前半なかばでアキレス腱を痛めて交代したのは今後を考えれば痛恨だが、代わって登場したHO江口晃平が日野に優るとも劣らないプレーを見せた。ラインアウトでは正確なスローイング、ボールを持てば華麗なステップとパスでトライを演出。堀川隆延監督兼GMも「僕の中ではマンオブザマッチ(MOM)は江口」と称賛した(※実際のMOMはマロ・ツイタマ)。新加入のLOフレッド・ヒュートレルが198cmの長身ながら走力あるところを見せたのも収穫だった。

一方、リコーは開幕節でパナソニック ワイルドナイツに14-55で敗れた。開始早々にWTBキーガン・ファリアのトライで先制し、前半なかばまでは拮抗した展開だったが、前半22分に布巻峻介にトライされると連続失点。後半もファリアのトライで追いすがったが突き放された。「パナソニックのプレッシャーを受け、反則を犯してしまいました」とCTB濱野大輔キャプテン。スクラム、ラインアウト、ブレイクダウン(ボール争奪局面)で圧力を受け、前後半あわせてペナルティーは17を数えた(パナソニックは7)。セットプレー、ブレイクダウンの修正は不可欠だ。

ヤマハスターティングメンバー

26日に発表された先発メンバーを見ると、ヤマハ発動機はHO日野剛志から江口晃平、LOフレッド・ヒューレルからマリー・ダグラスの2名の変更。リコーはFW第一列を総入れ替え。PR眞壁貴男、HO武井日向、PR大川創太郎が先発する。FW第三列では、元日本代表のブロードハースト マイケルが7番に入って松橋周平が7番から8番に移動する。BKでは、SHが山本昌太からマット・ルーカスへ。FBはマット・マガーンからメイン平に代わる。山本とマガーンはリザーブ(控え)へ。

リコースターティングメンバー

ルーキーの武井日向、メイン平は前節も後半に交代出場しているが、先発でどんなプレーを見せるか。オーストラリア代表15キャップのCTBジョー・トマネと、ヤマハ発動機最強のボールキャリアー、CTBヴィリアミ タヒトゥアのマッチアップも楽しみだ。ヤマハ発動機とリコーは、昨年のトップリーグ第3節で対戦し、38-0でヤマハ発動機が勝っている。セットプレーに自信を持ち、圧力をかけるヤマハ発動機に対して、リコーがどこまで対抗できるか。スクラム、ラインアウトの優劣は試合の焦点だ。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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