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ラグビー コラム 2021年2月19日

連覇を狙う神戸製鋼コベルコスティーラーズ、 初戦は花園でNECグリーンロケッツを迎え撃つ

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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2月20日(土)に開幕するトップリーグ2021は、21日(日)との2日間で全8試合が行われる。2年越しの連覇を狙う神戸製鋼コベルコスティーラーズは、東大阪市花園ラグビー場でNECグリーンロケッツと戦う。2020年のトップリーグは第6節を消化したところで中止、不成立となった。神戸製鋼は開幕から6連勝、NECは6連敗だった。両者の直接対決はなかったが、戦績は明と暗だ。神戸製鋼の2018-19シーズンは、1試合の引き分けがあったものの無敗で頂点に上り詰め、昨年も一度も負けなかった。今年も無敗街道の好スタートを切るのか、それともNECがチーム力を立て直して王者を苦しめるのか。

神戸製鋼のウェイン・スミス総監督は、昨季の中止が決まったとき選手たちに言ったそうだ。「連覇の道のりが絶たれたわけではない。また、次のシーズン、新たなレガシーを作ろう」。公式ウェブサイトのインタビューでは「日本のラグビー界を牽引する存在でありたい。リスクを犯しながらもグラウンドのどの位置からでもプレーするアタッキングラグビーを成長させていき、今シーズンも観客を魅了したい」と語っている。グラウンドを幅広く使ってボールを動かし続けるスタイルは今年も変わらず、さらに進化した姿を見せてくれそうだ。

神戸製鋼スターティングメンバー

2月18日、キックオフの48時間前に発表された登録メンバーには楽しみな選手がずらりと並んだ。新加入のユーティリティーBKベン・スミス(ニュージーランド代表84キャップ)がWTBで先発。山下楽平、山中亮平とバックスリーを構成する。スミスの動きからは目が離せない。共同キャプテンの一人、SH日和佐篤は怪我のため大事をとって出場せず、昨季は出場のなかった徳田健太が9番を背負う。HBコンビを組むSOは正確無比のプレースキッカーであるヘイデン・パーカー。リチャード・バックマン、ラファエレ ティモシーという突破力、パススキルに優れたCTBコンビがチャンスを作る。

FWは強力だ。共同キャプテンのトム・フランクリンは、6番のFLで先発し、仕事人のFL橋本大輝、抜群の突破力を誇るNO8ナエアタ ルイとのFW第三列を形成。PR中島イシレリ、LOブロディ・レタリックなどボールを持って前に出られる卓越したボールキャリアーが揃っており、攻守にスキのないFW陣だ。

NECスターティングメンバー

NECとしては、神戸製鋼の強力FWの圧力に屈することなくボールを継続保持し、飯山竜太、後藤輝也の両WTBを走らせたい。FWを引っ張るのはトップリーグ選手会会長の顔も持つHO川村慎、34歳のPR瀧澤直、土井貴弘というベテランFW第一列だ。専修大卒で新加入のLO山極大貴は198cmの長身で期待の大型FW。200cmのLOサム・ジェフリーズとともに空中戦で神戸製鋼に対抗したい。サモア代表NO8ジャック・ラムと神戸製鋼のナエアタの激しいコンタクト合戦は見ものだ。

NECのメンバーでもっとも注目されるのが、イングランド代表21キャップのSOアレックス・グッドだ。スペース感覚に優れ、卓越したパス、キックのスキルを持つグッドがどのように神戸製鋼のディフェンスを崩すのか。NECとしてはグッドにいかに良いボールを供給できるかが勝利の鍵になる。

神戸製鋼のリザーブには、注目の新人・SO李承信が名を連ねる。ジュニア・ジャパンにも選出され、将来は日本代表入りが期待される逸材だ。帝京大学を退学し、トップリーグで自分を伸ばすことを選んだ。兵庫県ラグビースクールで4歳からラグビーを始めた地元選手であり、持ち前のパススキルと高さで実力を示せば人気も出るし、BKラインの層はさらに分厚くなる。

試合は午後2時キックオフ。神戸製鋼優位は動かないが、NECとしては序盤の神戸製鋼の猛攻を食い止め、拮抗した展開に持ち込みたい。攻めては簡単なミスで相手にボールを渡さないようプレーの精度が課題になる。今年もトップリーグは面白い。そう実感できる試合を期待したい。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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