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ラグビー コラム 2021年2月17日

チームの垣根を越えた仲良し対談テキ×トモ!異国の地から始まった友情!? リコー・松橋周平選手×パナソニック・坂手淳史選手の2023年、果たしたい想いとは…

ラグビーレポート by J SPORTS 編集部
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松橋周平選手・坂手淳史選手

バチバチと身体を当て、時には喧嘩のように熱い感情をぶつけ合うラグビー。
だけど試合が終わると笑顔でお互いを讃え合う―
ラグビーを初めて見る人には不思議な光景ですよね。
そんな、チームの垣根を越えて友情を結ぶ2人の選手をピックアップ。
「試合中は相手(友達)をどんな風に見ているの?」「仲良くなったきっかけは?」など、
気になる疑問に答えて貰いました。これであなたも2人の対戦を見るのが楽しみになる事間違いなし!

今回はリコーブラックラムズの背中で語るキャプテン、松橋周平選手と、RWC2019でもHOとして活躍したパナソニックワイルドナイツキャプテン、坂手淳史選手の2人の仲を深堀り!
明治・帝京でライバルとして戦った大学時代を経て、異国の地で再会―
言葉が無くても通じ合える唯一無二の友達に。RWC2023で叶えたい2人の想いとは…?
※取材はリモートで別々に行いました

──2人の出会いは。

松橋「お互い大学時代(松橋:明治・坂手:帝京)から知ってはいたんですけど、話した事はまだ一回も無かったんですね。で、僕らが社会人になって1年目で僕がサンウルブズに入って、坂手も途中から入って来て、そこで初めて会話をしました。
その時たまたま同い年が僕と坂手の2人だけで、チームで一番年下っていうのもあって、自然に話したり、一緒に居る時間が増えて、そこから意気投合したって感じですかね。」

坂手「対戦したりというのは大学時代からありましたし、周平の存在は高校の時から知っていたんですが、実際に喋ったりしたのは2017年かな。周平はサンウルブズで遠征に行っていて、僕は別でニュージーランドに留学に行ってた時に、たまたまサンウルブズのHOに怪我が出て、『急遽来て欲しい』と言われたんです。ニュージーランドから南アフリカに飛んだんですけど、そこで会ったのが初めてだったと思います。南アフリカに着いて次の日の朝、バスで初めてチームに合流するという時に周平が居て、それが出会いでした。」

チームの垣根を越えた仲良し対談テキ×トモ!

リコー・松橋周平選手×パナソニック・坂手淳史選手の2023年、果たしたい想いとは…

──そこから仲良くなったきかっけは。

松橋「先輩たちがみんなイジって『お前らギコ(ちな)いやん』みたいな感じに言ってくれて、そっから『違うよなぁ?』みたいな感じで一緒に居る時間が増えました。普通に波長が合ったというか。空き時間があると必ず2人で一緒にコーヒー飲みに行ってたんで、どこ行くのも常に一緒でしたね。カップルみたいでした(笑)」

坂手「サンウルブズではたまたま同級生が僕と周平の2人しか居なくて、それまで本当に喋った事無かったので、福岡堅樹さんとか周りの先輩たちが『お前らギコ(ちな)いな』みたいな事を言って、バスで2人で横に座らされて、一瞬本当にギコくなりかけたんですけど、そこから仲良くなりました。何を喋ったとかは全然覚えて無いんですけど、何故かすぐに仲良くなったのは覚えてますね。相性が良かったのかな。結構一緒の部屋になる事が多くて、お互い部屋で流す用の小さいスピーカーを持っていたんですけど、どちらとも自分の携帯に繋いで順番に好きな音楽を流したり、お互い知ってて歌える曲があったら『ウェーイ』みたいな感じで盛り上がったりしてました。」

松橋周平選手

──お互いはどんな人?

松橋「なんか皆の前では真面目なキャラというか、それこそ帝京キャプテンとかっていうのもあって凄い真面目な感じを出してますよね。もちろんラグビーに対してだったり表に出る時はその通り真面目でしっかりしてるんですけど、練習してないオフの時の坂手はお茶目で明るいです。意外にふざけているというか、一緒になってふざけてくれる感じですね。ボケたりツッコんだり、歌ったり騒いだり、裏の坂手はそんな感じです。本当の坂手がそっちかな?どっちが本当か分からないです(笑)」

坂手「周平は根が明るいですねめちゃくちゃ。本当に何でもポジティブに捉える人間というか、そういう人だと思うので一緒に居て僕もポジティブで楽しくなれる気がします。そういう、人間力のある人ですね。ラグビーに対してはもちろん色々考えていて、トレーニングとかも本当に追い込んでやる選手ですけど、一緒に居る時はバカ話というか、そういうのが出来るのでお互い明るく居られる気がします。」

坂手淳史選手

──お互いの好きな部分と、直して欲しい部分を教えて下さい。

松橋「やっぱりやる時はやる男というか、そういう部分は尊敬しますね。最後しっかり代表メンバーにも選ばれて。僕は選ばれなかったですけど、彼はしっかり自分のパフォーマンスを見せて着実にレベルアップもしたって事なので、同期としては凄いなって思います。直して欲しい所は、ご飯を食べるのが凄い早いので、ゆっくり食べて欲しいです。僕も早いんですけど僕より早いんで。ちゃんと噛んで食べろよって思います。一瞬にして食っちゃうし、コーヒーとかも一瞬にして飲むんで、もうちょっと味わおうよ、みたいな。」

坂手「好きな部分はさっき言った通り、陽気で楽しくて、僕がポジティブになれるような面白い人、という所です。直して欲しい所は、金遣いが荒い所。買い物に一緒に行った時、すぐ買うんで、それに僕も引き込まれそうになる事が多々あって、やめて欲しいです。これを周平に言うと『お前が買うからやん』って言われるんですけど、僕じゃないんで、あいつが買うんで。あいつが買うと欲しくなっちゃうんですよね。だいぶ影響受けてるので、僕にとってのインフルエンサーなのかも(笑)海外に行くと一緒に服を買ったりするんですけど、そこで山ほど買ったりとか、知らない間に新しいサングラスを持ってたりするので、買い過ぎてたまにお母さんに怒られてるらしいです(笑)」

──2人で一緒に居る時はどんな感じですか。

松橋「騒ぐときは騒ぎますし、静かな時は静かですし、お互い居て気を遣わないので、本当に素って感じですね。」

中村「周平と会ってる時にチーム(ラグビー)の話をするのは1時間一緒に居たら2分ぐらいですね。たまにお互い悩んでる事とか話しますけど、あんまり続かなくてすぐ他の話にシフトチェンジして行っちゃう感じです。何を喋ってるのか思い出せないくらいバカ話ばっかりで…周平の車でどっか行く事もあるんですけど、ただ音楽を流して2人で歌うっていうのが結構多いので、実のある話はたぶんしてないと思います(笑)」

──2019年のワールドカップについて。

松橋「正直一緒に行きたかった想いが強かったんで、悔しいというか、自分が情けないというか。坂手は受かって本当に嬉しいですし頑張って欲しかったっていうのもあるんですけど、自分自身が一緒にそこに行けなかったのが本当に悔しかったです。2023年のワールドカップはもちろん、また一緒に代表活動をして、同じジャージを着てプレーしたい想いが強いですね。」

坂手「ワールドカップ中か、始まる前くらいに会ってご飯を奢って貰ったんですけど、その時も言ってました。凄くポジティブで陽気な周平ですけど、そこは悔しさがあったと思いますし、一緒に行きたいと2019年まで2人で言い合ってた仲だったので、自分が選ばれた安堵の反面、周平がそこに居なかったのが悔しかったです。一緒にプレーしたいなっていうのは今でも思いますね。僕もそうですし、周平にとっても、これから2023年に向けて凄くキツい競争が待っていると思いますし、やっぱりそれはこの(今季の)トップリーグのパフォーマンスによって選んで貰えるか決まって来ると思うので、お互い切磋琢磨しながら良いパフォーマンスをしたいと思います。」

──仲の良い選手と試合で対戦する時はどんな気分ですか。

松橋「意外に試合に入ったらやりやすい・やりにくいとかそいういう感情は無くて、なんかもう本当に勝つために必死って感じですね(笑)それこそ終わった後に話せるのが唯一の楽しみかなっていう感じです。」

坂手「結構試合中はバチバチですね。他の知らない選手とやるよりもお互いを知ってる分バチバチかもしれないです。それでゲームが終わった後に『あそこ何やねん』っていう話をしたりするのが楽しいです。試合する前の日に『明日覚えとけよ』とか『行ったるわ』みたいなLINEをしたりもします。仲の良い友達が居るチームのほうが負けた時に悔しいですし、前に一回リコーに負けた時は、周平が終わった後にめちゃくちゃ『写真撮ろう』って言って来たんでムカつきました(笑)」

──2月20日の開幕戦はリコーvsパナソニックとなりました。

坂手「楽しみですね。周平は仲良いですし、共同キャプテンの濱野も大学時代から仲の良い選手なので、対戦するのが楽しみです。リコーに一度負けてるというのがあるので気合い入れて行きたいと思っています。リコーは勢いに乗ったら凄く強くなるので、乗らせないように、僕らがどんどん主導権を持って試合を進められるようにしたいと思います。」

──最後、お互いに向けてメッセージをお願いします。

松橋「いつもありがとう、大好きだよ(笑)坂手とはこれから一緒の車(車種)になるんですけど、お互い車が届いたらお揃いの車で写真撮りましょう。」

坂手「いつもありがとう。車並べて写真撮るの楽しみだし、納車の時は花束を持って行くので、俺の時も花束ちょうだいね。また早く飯行きたいからコロナが落ち着いたら行きましょう。」

チームではキャプテンという立場だけれど、お互いの事を話す時は等身大の27歳の顔になる2人。言葉が無くても一緒に居るだけで安心出来る、まさに「親友」といった言葉がピッタリな2人でした。そんな2人が開幕戦で激突!熱い戦いを是非お楽しみに!

文:J SPORTS 編集部

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