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今週末の2月20日、21日、ジャパンラグビー トップリーグ2021「ファーストステージ」が開幕する。まずは参加16チームを2つのカンファレスに分けて、それぞれ総当たり戦を行い、プレーオフに進む大会方式だ。前回の本欄ではレッドカンファレンスの注目選手を独断と偏見でピックアップした。今回はホワイトカンファレンスの注目選手を紹介したい。前回同様、RWC2019の日本代表選手以外を中心に取り上げる。
連覇を狙う神戸製鋼コベルコスティーラーズ、ヤマハ発動機ジュビロ、パナソニックワイルドナイツが、順位争いの軸になる。約1年、トップリーグが開催されていないため、蓋を開けて見ないと分からないところがあるが、地力のある3チームの注目選手をあげてみよう。
アーロン・クルーデン、ベン・スミス
2018年度の王者・神戸製鋼は中心メンバーが抜けた。特に気になるのはSHアンドリュー・エリス、SOダン・カーターというゲームを操るプレーメイカーの抜けた穴だ。ここには、同じくニュージーランド代表BKコンビが加入した。84キャップのユーティリティーBKベン・スミスと、50キャップのSOアーロン・クルーデンだ。ベン・スミスは34歳ながらFB、CTB、WTBとなんでも高いレベルでこなす万能選手。2018年度の優勝に貢献したアダム・アシュリークーパーと同等以上の活躍ができる実力者だ。突破に、パスに、日本の若い選手の手本になるようなプレーを見せてくれるはずだ。
クルーデンの正確なパスとキックによるゲームコントロールも楽しみだが、同じポジションには正確無比のプレースキッカーであるヘイデン・パーカーもいて、この競争も楽しみ。FWでは、次期日本代表候補NO1のNO8ナエアタ ルイがいる。193cm、118kg。その突進力は今季も神戸製鋼の攻撃になるし、2023年のラグビーワールドカップ(RWC)フランス大会でも日本代表の中心になってもらいたい選手だ。
ヤマハ発動機には、今季限りで引退を表明しているFB五郎丸歩がいる。ラストシーズンの雄姿は見逃せない。南アフリカ代表のFW第三列クワッガ・スミスの運動力は凄まじいが、HO日野剛志、キャプテンのLO大戸裕矢といったベテラン日本人FWの献身的動きにも注目したい。日野は短期でフランスの強豪トゥールーズに移籍。タフなフランスラグビーを経験したのは何よりの財産になる。今季も俊敏な動きでFWの波状攻撃のアクセントになるだろう。
パナソニックには、キャプテンの坂手淳史はじめ日本代表選手が並ぶが、イングランド代表45キャップのLOジョージ・クルーズ、ウェールズ代表29キャップのCTBハドレー・パークスというRWC2019の代表選手が加入。ヨーロッパ強豪国のフィジカルの強さ、堅実なプレーを披露するだろう。この他、東福岡高校からトップリーグ入りして話題となったFL福井翔太が3年目でその潜在能力を開花させたいところ。そして、ラストシーズンとなるWTB福岡堅樹の走りも目に焼き付けておきたい。
リコーブラックラムズは、CTB濱野大輔、NO8/FL松橋周平の共同キャプテンが率いる。この2人が攻守の軸だが、明大卒のHO武井日向、WTB山村知也、御所実業高校卒業後、ニュージーランドでプレーしたのちリコー入りしたCTBメイン平など即戦力の新人もおり、若い選手の活躍が見られそうだ。ヤマハ発動機(2017-18)でプレーしたユーティリティーBKのマット・マッガーンは攻撃に軸になる。
アレックス・グッド
NECグリーンロケッツには、イングランド代表21キャップのSOアレックス・グッドが加入した。イングランドの強豪サラセンズで活躍した大型SOで、スペース感覚に優れ、テンポの速い攻撃を目指すNECの要になるはずだ。キヤノンイーグルスは、神戸製鋼からLO安井龍太、サントリーからWTB松井千士、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスからSO小倉順平という移籍選手が注目される。とくに小倉はサンウルブズでもプレーし、あえて日本代表SO田村優のいるキヤノンにやってきた。自らも攻撃的に仕掛けて田村とは一味違ったプレーメイクを見せてほしい。
日野レッドドルフィンズは、NO8/FL堀江恭佑、SHオーガスティン・プルが共同キャプテンとしてチームを引っ張る。NECで2001年からプレーするPR久富雄一は、NEC、NTTドコモレッドハリケーンズ、日野と渡り歩き、トップリーグ初年度からプレーする最年長選手(42歳)。昨季も中止になるまで全6試合に出場しており、スクラムの強さは健在だ。NTTドコモにはニュージーランド代表69キャップのSH、TJ・ペレナラ、そして南アフリカ代表のRWC2019の優勝メンバーであるWTBマカゾレ・マピンピが加入。FW第三列のような強さを誇るペレナラの強気のゲームリード、マピンピの驚異的なスピードと攻守に働き続ける運動量は必見だ。
トップリーグには、MVP、新人賞、最多トライゲッター、得点王、ベストキッカー、ベストフィフティーンといった個人賞がある。チームの戦績と並行して、個人賞レースも楽しみたい。
文:村上晃一
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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