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ラグビー 全国大学選手権 準々決勝
【ハイライト】慶應義塾大学 vs. 早稲田大学
また、前半の早い段階で副将のタックラーCTB三木亮弥(4年)が負傷でいなくなったことに関して指揮官は、「外のエリアで前に出てタックルできる三木がいなくなったことは、相手のアタックに勢いをつけさせてしまった。非常に大きな欠場でした」と話した。
タックルを受けて慶應CTB三木は前半17分に交替
キャプテンLO相部開哉(4年)は「チャレンジャーとして、どれだけひたむきに、相手に対して自分たちのペースを貫けるか焦点を当てて戦ったが、ところどころに早稲田大学さんの圧に耐えきれず得点許して、こういう結果になってしまった。非常に残念ですが、ここから後輩たちが学んで活かしてくれればと思います」と気丈に話した。
対抗戦に続いて勝利した早稲田大学の相良南海夫監督は、「セットプレーはラインアウトでプレッシャーをかけたり、スクラムを安定的に組めたりしたことは良かった。何より、この試合に臨む姿勢、相手より上回る気持ちで戦える姿勢が80分、見えたことが非常に良かった」と選手たちを称えた。
キャプテンNO8丸尾は、先制トライを振り返って、「チームとしても個人としても先に仕掛ける、バトルしにいくことを考えていたので、自分らしく行けて良かった」と胸を張った。ただ後半、相手ペースになった点については「ディフェンスのブレイクダウン回りで、精度高く、我慢強くやっていきたい」と反省することも忘れなかった。
1月2日(土)、秩父宮ラグビー場で行われる準決勝、早稲田大学は帝京大学(関東大学対抗戦4位)と対戦する。対抗戦では45-29と勝った相手だが、関東大学リーグ戦王者の東海大学に勝利して勝ち上がってきた相手だけに油断はできない。
勝利し、連覇に王手をかけたいところだが、キャプテンNO8丸尾は「先を見ず、帝京に勝つために、1日1日、積み重ねて戦っていきたい」と冷静に話した。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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