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全国大学選手権は今週末、ベスト8が激突する。これに勝ったチームは年を越え、2021年1月2日の準決勝へ進むが、多くの大学チームがまずは目標にする正月越えである。果たして、ベスト4はどんな顔ぶれになるのだろうか。12月19日(土)、東大阪市花園ラグビー場での第2試合では、シードされ、準々決勝から登場する天理大と、3回戦で筑波大と引き分け、抽選で進出してきた流経大(関東大学リーグ戦1部2位)が対戦する。
天理大学
天理大は、今季の関西大学Aリーグで5連覇を達成。一昨年の大学選手権では決勝に進出して明治大と僅差勝負を繰り広げ、昨年は準決勝で早大に敗れたが、2年連続ベスト4に入った。その経験値は何よりの強みだ。ただし、今季はコロナ禍で苦しんだ。8月までは順調に強化を進めてきたが、クラスターが発生して多くの陽性者が出た。ここで約1か月強化が停滞。短縮バージョンで行われた関西リーグは制したものの、仕上がりが万全とは言えない。
FL松岡大和キャプテンはじめ、PR谷口祐一郎、小鍛冶悠太、SH藤原忍、SO松永拓朗、CTBシオサイア・フィフィタら主力の4年生は昨年までの大学選手権経験者で、彼らの活躍が悲願の日本一への鍵を握っている。発表された19日のメンバーを見ると、怪我で関西大学リーグの最終戦を欠場したFB江本洸志が復帰。松永が本来のSOに戻った。現状のベストメンバーでどこまで精度高く戦えるか。
流通経済大学
対する流経大は筑波大の猛攻を粘り強く耐え、ミスは多かったものの、負けなかったことは自信になったはず。力強いタックル、ピンチを防ぐジャッカルで活躍したFL坂本侑翼キャプテンは、「天理大戦では茨城県代表として筑波大さんの思いを背負って戦いたいと思います」とコメント。筑波大の学校施設が使えない時期はグラウンドを貸し、ともに成長してきた友のためにも全力で戦う覚悟だ。昨年の準々決勝では天理大に28-58で敗れており、初のベスト4進出へのモチベーションは高い。
発表されたメンバーには、怪我のため3回戦を欠場したCTBヴィリアメ・タカヤワが復帰し、3回戦はWTBで先発したイノケ・ブルアがリザーブに回った。またリザーブだったLOシンクル寛造が先発復帰し、FL南太陽がリザーブへ。メンバーを微調整してきた。スクラム、ラインアウトのセットプレーで圧力をかけ、天理のスピーディーな攻撃を抑え込みたい。
天理大は、谷口、小鍛冶の両PRはじめ、FWにも機動力ある選手が多く、大学屈指のHB団、藤原、松永がテンポの速い攻撃を司る。スーパーラグビーのサンウルブズで世界に通用する攻撃力を見せつけたフィフィタ(187cm、105kg)は、昨季よりも余裕をもって周囲を活かすプレーに徹している。ときおり見せるパワフルな突進は大学レベルでは止めるのが難しい。対する流経大のタカヤワも185cm、103kgとサイズは変わらず、このCTB対決はすさまじいコンタクト合戦になりそう。スピードとパワーを併せ持った両チームの目まぐるしい攻防が繰り広げられるだろう。
文:村上晃一
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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