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ボーデン・バレット、ベン・スミス、マイケル・フーパー、グレイグ・レイドロー…世界のスーパースターたちがトップリーグに参戦する理由
ラグビーレポート by 斉藤 健仁スミスやクルーデンのように、代表を引退したのちに来日するケースもあるが、現役オールブラックスも来日する場合がある。
ニュージーランドは、オールブラックスになるためにはニュージーランド協会と契約し、自国のクラブでプレーしなければいけないという決まりがある。だが、もともとは研究者などの長期休暇という意味の「サバティカル」(sabbatical)という、ニュージーランド協会と契約を保持したまま、リフレッシュや金銭的な理由で1年ほど海外でのプレーを認めるという制度がある。
まさしく神戸製鋼でプレーしたオールブラックスのSOダン・カーターが2008年にこの制度を使ってフランス・ペルピニャンでプレーしたことが走りだ。
サントリーに加入するボーデン・バレット
2019年度のトップリーグで、パナソニックに在籍したLO(ロック)サム・ホワイトロック、2020年度も引き続き神戸製鋼でプレーするLOブロディ・レタリック、サントリーに加入するオールブラックスの司令塔SO/FB(フルバック)ボーデン・バレット、さらにNTTドコモへ入団することの決まったSH(スクラムハーフ)TJ・ペレナラもサバティカルを利用して日本へやってくる。
オーストラリアもニュージーランド同様、ワラビーズになるにはオーストラリア国内のスーパーラグビーでプレーすることが条件となっているが、「サバティカル」が認められるようになった。
2019年度までパナソニックでプレーしていたFLデービッド・ポーコックも2016年にチームに加わったが、2019年のワールドカップ出場のために、2018年、2019年はブランビーズでもプレーしていた。
1月のトップリーグからトヨタ自動車に加入するワラビーズ、そしてオーストラリア代表キャプテンであるFL(フランカー)マイケル・フーパーもサバティカルを利用し日本でプレーするが、少し事情が異なる。
これはオーストラリアラグビー協会の財政問題が大きく影響している。もともとの財政難に加え、コロナ禍の影響でオーストラリア協会の懐事情はさらに厳しくなり、協会も所属のワラターズもフーパーの約1億4千万円と現地で報道されているサラリーが払えなくなってしまったようだ。
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