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7月3日に開幕したオーストラリアの「スーパーラグビーAU」は、9月12日より、トップ3によるプレーオフに入る。日本のサンウルブズも参加していたスーパーラグビー2020は、新型コロナウィルス感染症の拡大によって中止となり、国をまたいでの移動が難しくなると、ニュージーランド、オーストラリアがそれぞれ独自の大会を始めた。
オーストラリアは、スーパーラグビーに参加していた4チームに加え、2017年を最後にスーパーラグビーから離れたウェスタン・フォースを加えた5チームによるホーム&アウェイの総当たり戦を「スーパーラグビーAU」と銘打って開催。感染者の多いビクトリア州を本拠地とするレベルズと、西オーストラリア州のウェスタン・フォースはホームに戻らず、比較的感染者の少ないニューサウスウェールズ州とクインズランド州にとどまって試合を続けてきた。その健闘に多くのラグビーファンが感謝している。
ホテル暮らしをしながら戦ったレベルズは、最終週でウェスタン・フォースを破り、3位に滑り込んだ。最後までワラターズと勝ち点で競り合ったが、わずか1点という得失点差が決め手となった。オーストラリア代表のSOマット・トゥムーアが大事なPGやトライ後のゴールを決めてチームを引っ張った。苦難を乗り越え結束力は強い。
3チームによるプレーオフは、9月12日に2位レッズと3位レベルズが対戦し、この勝者が19日、1位ブランビーズに挑戦することになる。レギュラーシーズンの最終戦は奇しくもレッズとブランビーズが戦い、26-7でレッズが快勝した。両チームともプレーオフを意識しながらの戦いで、このスコアを現在の実力差と見ることはできないが、伸び盛りの若い選手が多いレッズに勢いがあるのは確かだ。果たして1試合多いことが吉と出るか凶と出るか、レッズが準決勝を突破した場合の再戦は興味深い。
レッズ対レベルズは、レッズの本拠地ブリスベンのサンコープスタジアムで行われる。レッズがスーパーラグビーのプレーオフをホームで戦うのは、2012年シーズン以来のことだ。クインズランド州はオープンスペースでのイベントなどは収容可能人数の50%という制限があり、26,500人の観衆が見込まれている。
【レッズ】スターティングメンバー
両チームのメンバーが発表になっている。レッズは、先週のブランビーズ戦と先発15人の変更はなし。攻守にわたってエネルギッシュに動き回るPRタニエラ・トゥポウ、攻撃的SHテイト・マクダーモット、爆発的な突破力を誇るWTBフィリポ・ダウングヌらがレベルズには脅威になるだろう。特にダウングヌは、トライ数5、ディフェンス突破29、オフロードパス12など攻撃面の数字でリーグ1位が多い。若い選手たちを円熟期を迎えるSOジェームズ・オコナーが華麗なキック、パスで操る。
【レベルズ】スターティングメンバー
対するレベルズは、最終節から先発で3名の変更。決定力あるWTBアンドリュー・ケラウェイが戻ったのは大きい。FWではスピーディーに動き回るFLブラッド・ウィルキンが2試合ぶりに復帰。もう一人のFLリチャード・ハードウィックともども優れたボールハンターだ。相手からボールを奪うのを得意とする2人を並べることで、レッズのFLフレイザー・マクレイトに対抗する。ボール争奪局面でのジャッカル合戦は見ごたえがありそうだ。
両者は第2節(7月10日)では18-18で引き分け、第7節(8月15日)は19-3でレッズが快勝している。特にレッズの鉄壁のディフェンスは印象的だった。レッズ優位は動かないが、いかにしてレベルズがレッズのディフェンスを崩すのか、レッズ得意のスクラムでどこまで対抗できるのか。オコナーとトゥムーアのSO対決ほか、首脳陣が新しくなったオーストラリア代表入りを見据え、個々の闘いにも注目が集まる。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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