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ラグビー コラム 2020年7月31日

スーパーラグビーAU首位攻防戦 好調レッズが全勝ブランビーズに挑む

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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オーストラリアの「スーパーラグビーAU」は第5節を迎え、首都キャンベラで注目の一戦がある。前評判通り3連勝スタートのブランビーズと、2勝1分けで2位につけるレッズの対決だ。元オールブラックスの名LOブラッド・ソーン率いるレッズは、22歳のFLリアム・ライトキャプテンを筆頭に伸び盛りの選手が多いが、開幕戦で11連敗中だったワラターズを倒し自信をつけた。第2節はレベルズと18-18と引き分けたが、第3節はウェスタン・フォースに31-24で競り勝ち、一週の休みを挟んでブランビーズへの挑戦となる。

レッズはオーストラリア代表ワラビーズの新鋭WTBジョーダン・ペタイア(191㎝、103kg、20歳)が肩の怪我から復帰してリザーブ入り。その決定力を途中出場で見せつけることができるか。FWにはワラビーズのPRタニエラ・トゥポウ、LOラカン・サラカイア=ロト、売り出し中のNO8ハリー・ウィルソンら突破力ある選手に、長身LOアンガス・ブライス(204㎝、120㎏、22歳)が怪我から復帰。ブランビーズの強力FWに挑む。リザーブのLOライアン・スミス(199㎝、117㎏、23歳)は出場すればスーパーラグビーデビューとなる。

チームを操るのは、SOジェームズ・オコナー。円熟味を増したプレーでブランビーズをどう崩すか。CTBハンター・パイサミは、クインズランド・ラグビー協会と2022年までの契約を結んだ。新型コロナウイルス感染症拡大の後で契約を結ぶのは初めてのケースだ。期待の表れだろう。

迎え撃つブランビーズは、前節、ウェスタン・フォースを24-0で下した。自陣からも果敢にボールをつないでトライを奪い、スクラム、ラインアウトも安定。110タックルを決め、ミスタックルは9と堅実なディフェンスが光った。「キャンベラのサポーターの前で、好スタートを切っているレッズと戦えることはエキサイティングだ」と、ダン・マッケラーヘッドコーチ。

ブランビーズの安定感を支えるのは、ワラビーズのFW第一列、PRスコット・シオ(63キャップ)、HOフォラウ・ファインガ(12キャップ)、PRアラン・アラアラトア(37キャップ)。LOコンビは200㎝のダーシー・スワイン、206㎝のニック・フロストが務める。この強力FWでレッズに圧力をかけたい。経験豊富なSHショー・パウエルは前節も機転を利かせたプレーでチャンスを作った。先制トライをあげたWTBトム・バンクスは、15回のボールキャリーで131mをゲインし、スーパーラグビーの公式サイトの週間最優秀選手に選ばれている。インサイドCTBイラエ・シモネ(193㎝、105㎏、25歳)は攻守にパワフルにプレー。テヴィタ・クリンドラニ(192㎝、102㎏、29歳)とのCTBコンビは攻守の核となっている。

両チームの対戦成績を振り返ると、ホームではブランビーズがレッズに6連勝中だが、今年の1月31日の対戦は、27-24という僅差でブランビーズの勝利だった。好試合が期待できる。


文:村上晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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