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ラグビー コラム 2020年5月21日

ラグビーワールドカップ日本大会の感動再び  もう一度、あの熱狂のスタジアムへ。 日本代表対サモア、最後の攻防が凄い!

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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試合は2019年10月5日(土)、愛知県の豊田スタジアムで行われた。ロシア、アイルランドに勝った日本代表としては、最後に控えるスコットランド戦に向けて4トライ以上のボーナス点を獲得して勝ちたい試合だった。一方のサモアは1勝1敗。日本代表は、ボールをキープして攻めたアイルランド戦から一転、キックを多用して戦った。まずは、SO田村優が2本のPGを決めて6-0とする。しかし、試合後に各選手が「サモアは強かった」と語ったようにボール争奪戦などフィジカル面に強みを持つサモアに苦しみ、逆にPGを決められ、6-6の同点となる。

サモアが危険なタックルで退場者(10分間の一時退場)を出すと、前半27分、CTBラファエレ ティモシーが母国サモアからトライを奪う。前半を終え、スコアは、16-9。フィジカルの強いサモアをキックで後ろに走らせ、後半勝負に出る作戦だった日本代表だが、後半もスコアは伸びなかった。後半13分、NO8姫野和樹がトライをあげて、26-12とリードを広げたが、32分には逆にトライを奪われ、26-19という点差に迫られる。

ここまで2トライ。残り時間は10分弱。果たして4トライをあげて勝つことはできるのか。勝ってくれさえすれば良い、そんな思いがよぎったファンは多いだろう。後半35分、WTB福岡堅樹のトライで31-19。残り時間は5分を切っている。瞬く間に試合終了を告げる銅鑼が鳴る。攻め込む日本代表だが、ここで反則を犯してしまう。サモアがボールをタッチに蹴り出せば試合が終わる。しかし、サモアは試合を終わらせなかった。1トライをあげた場合は、7点差以内の負けに与えられるボーナス点を獲得し、決勝トーナメント進出の可能性が残るからだ。

松島幸太朗 サモア戦での劇的トライ


ところが、試合再開のスクラムで、サモアはSHペレ・コウリーが、ボールをまっすぐ投げ入れない「ノットストレート」の反則を犯す。「日本寄りのレフリング」との声もあったが、競技規則には「ボールを投入したチームのフッカー(HO)は、必ずボールに足を当てなければいけない」と決められている。サモアのHOが足に当てられないほど、SHは自チーム側に思い切り放り投げていた。それだけ日本代表のスクラムの押しを警戒していたということだ。最後にチャンスが巡ってきた。スクラムから姫野がサイド攻撃、SH田中史朗が左へパスが出る。WTB松島幸太朗が瞬時の加速でタックラーをかわし、インゴールへ。劇的な4トライ目に豊田スタジアムが揺れた。歓喜の笑顔が広がる。書いているだけで興奮が蘇ってくる。このボーナス点があったから、スコットランド戦は優位な立場になったのだ。さあ、もう一度、あの熱狂のスタジアムに戻ってみよう。

文・村上晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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