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ラグビー コラム 2020年3月19日

スーパーラグビーの再開が、待ちきれないっ。 そんなときは、これ。「サンウルブズ勝ち見せ!」 初勝利から劇的逆転まで、歓喜の瞬間を堪能しよう。

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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世界中のスポーツが新型コロナウイルス禍で中止、延期になるなか、なんとか試合を続けていたスーパーラグビーも3月15日をもって一時中断となった。ラグビーを愛する人たちにとっては寂しい限り。日本のサンウルブズにとっては、今季がスーパーラグビーのラストイヤーなのだ。一つでも多く彼らの挑戦が見たいのに…。しかし、今は我慢のとき。再びサンウルブズの試合で歓喜の雄叫びをあげる日が来ることを信じて待つしかない。

J SPORTSは現在「サンウルブズ勝ち見せ!」と題し、太陽の狼軍団の勝利を一気に再放送している。

2016年の初参戦イヤーから見ている人は懐かしく感じるだろうし、2019年のラグビーワールドカップ(RWC)からラグビーを見始めた皆さんには日本代表選手たちの活躍が新鮮だろう。

筆者のイチ押しは、やはり2016年の初勝利だ。日本ラグビーの未来のため、2015年のRWC、トップリーグ、そしてスーパーラグビーと休む間もなく戦う男たち。その先頭に立ったのが、堀江翔太キャプテンだ。2016年2月26日、秩父宮ラグビー場で始まった日本チームのスーパーラグビー挑戦。堀江翔太が唯一のトライを決めたものの、南アフリカのライオンズに敗れる。その後も連戦連敗。第8節、南アフリカのブルームフォンティンで行われたチーターズ戦では17-92という大敗を喫する。しかし、歴史的勝利は突然やってきた。

2016年 東京・秩父宮ラグビー場でジャガーズを下したサンウルブズ

4月23日、秩父宮ラグビー場には辛抱強く応援を続ける14,950人のファンが詰めかけていた。チーターズに大敗した時、堀江とともにチームを引っ張っていたCTB立川理道は思った。「遠征にも参加できず、試合機会の少ないメンバーは悔しいだろうな」。そう、この大敗が選手たちの結束を固めたのだ。相手はほぼアルゼンチン代表選手が並ぶジャガーズ(現在はハグアレスと現地読みで呼ぶ)。サンウルブズはサモア代表のSOトゥシ・ピシのPGで先制し、WTB笹倉康誉のトライで接戦に持ち込む。

後半16分、立川からパスを受けたCTBデレック・カーペンターのトライは観客を沸かせた。サンウルブズの赤いタオルが客席でクルクルと回る。最後は1点差のリードから立川の決勝トライ。立川は思わずボールを天高く放り上げた。応援し続けたファン、体を張って戦い続けた選手、スタッフ、関係者、すべての人たちの努力が報われた勝利だった。顔をくしゃくしゃにした堀江の泣き顔はこの試合のハイライトだ。

2018年 香港で行われたストーマーズ戦に勝利したサンウルブズ

もう一つ筆者の印象に強く残っているのは、2018年5月19日、香港で行われたストーマーズ戦だ。このシーズンは、日本代表のジェイミー・ジョセフヘッドコーチが、サンウルブズの指揮を執った。NO8ビリー・ブリッツ、SH流大が共同キャプテンとなり、稲垣啓太、リーチ マイケル、ピーター・ラブスカフニ、松島幸太朗らが参加。日本代表との連動がより緊密になっていたが、一方で、SOヘイデン・パーカー、CTBマイケル・リトルが活躍した。ストーマーズ戦では、堀江、リーチに加えて、SH田中史朗、CTBラファエレ ティモシー、WTB福岡堅樹も先発し、大接戦を繰り広げる。

ストーマーズには、RWC2019で世界王者となった南アフリカ代表のFLピーター=ステフ・デュトイ、CTBダミアン・デアリエンディ、そして、今季はサンウルブズで活躍しているJJ・エンゲルブレヒトがいた。前半はサンウルブズが追う展開。痛いほどの日差しが降り注ぐなかで互いにミスも出たが、サンウルブズはスピーディーにボールを動かし続けた。23-23の同点で迎えた終了間際、サンウルブズはストーマーズの攻撃を食い止め、HOジャバ・ブレグバゼのターンオーバーから福岡の快走でチャンスを作る。最後の攻撃は見どころ満載。途中出場のCTB田村優も仕事をした。そして、パーカーのドロップゴール。胸のすく勝ち方は何度も見てもいいものだ。

このほか、初のアウェイ戦勝利(2018年、対チーフス戦)や、ワラターズ戦(2019年)でのセミシ・マシレワのハットトリックからの「エガちゃんポーズ」など、思わず笑みがこぼれるシーンがずらり。サンウルブズロスの皆さんには必見のラインナップだ。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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