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ラグビー コラム 2020年2月28日

今週末はスーパーラグビーを楽しもう! サンウルブズはハリケーンズと対戦。それ以外もRWC戦士多数出場

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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トップリーグ第7節、第8節の延期に続いて、サンウルブズも代替地での試合開催を発表した。3月8日の東大阪市花園ラグビー場でのブランビーズ戦、14日の秩父宮ラグビー場でのクルセイダーズ戦は海外で行われる。新型コロナウイルス禍の一刻も早い収束を願いたい。本来であれば、本コラムも今週末のトップリーグ第7節の見どころを書くはずだった。しかし、試合自体が行われない。トップリーグを軸に見てきた皆さんには、この機会に、サンウルブズが参戦するスーパーラグビーの観戦をお勧めしたい。

スーパーラグビーは世界最高峰のプロリーグとして世界のプロラグビーを引っ張ってきた。いま日本のトップリーグで活躍するダン・カーター、ブロディ・レタリック(神戸製鋼)、マット・ギタウ(サントリー)らもスーパーラグビーで育った。現在は15チームが参加。内訳は、ニュージーランド(NZ)5、オーストラリア(AUS)4、南アフリカ(SA)4、アルゼンチン1、そして、日本から1チーム。NZ、AUS、SAの3つのカンファレンスに5チームずつが分かれ、各カンファレンスでホーム&アウェイの総当たり戦。そのほか2つのカンファレンスのチームとそれぞれ4試合行い、上位8チームがプレーオフトーナメントに進む方式だ。サンウルブズはAUSカンファレンスに所属。今季初戦でレベルズを破ったが、ここまで1勝2敗。今週末は、NZのハリケーンズ(2月29日、NZネイピアにて、12:45キックオフ)と対戦する。

J SPORTSはサンウルブズ戦ふくめて3試合を実況・解説つきで放送し、オンデマンドも含めて全6試合を放送する。スーパーラグビーはスピーディーに攻め合うのが特徴。ラグビーワールドカップ(RWC)日本大会でプレーした選手も多く出場し、2023年RWCフランス大会を目指す若手も多い。RWCの記憶をたどりつつ、2023年に思いを馳せることができるのだ。

サンウルブズの先発メンバーは、2月27日に発表された。NTTコミュニケーションズを退社して覚悟のサンウルブズ入りを果たした小倉順平がSOで初出場。早稲田大学4年の中野将伍、パナソニックの森谷圭介とのCTBコンビも楽しみだ。ハリケーンズは、オールブラックスのSHであるTJ・ペレナラをキャプテンに、爆発的な突破力を誇るCTBンガニ・ラウマペなどがいる。ハリケーンズ優位は動かないが、サンウルブズの素早い攻撃が通用するかどうか注目したい。

NZカンファレンス1位クルセイダーズ、2位チーフス、AUSカンファレンス1位のブランビーズは、今節はBYE WEEKでお休み。SAカンファレンス1位のストーマーズは唯一の4連勝。勝ち点「17」で総合首位に立つ。今節は、2月29日、NZ3位のブルーズと対戦する。ストーマーズのFLピーター=ステフ・デュトイは、南アフリカ代表の世界一メンバーで、2019年の世界最優秀選手。SHハーシェル・ヤンチースはRWCではファフ・デクラークの控えだったが、ディフェンスの隙を見逃さず一気に駆け抜ける攻撃型SHだ。ブルーズでは、オールブラックスのWTBリーコ・イオアネがアウトサイドCTBで先発する。

2月28日、AUS最下位のワラターズは、SA4位のライオンズと戦う。ワラターズはオーストラリア代表キャプテンのFLマイケル・フーパー、オーストラリア代表の天才BKカートリー・ビールが先発。ライオンズには、南アフリカ代表SOエルトン・ヤンチースがいる。AUS2位のレッズは、前節、サンウルブズに圧勝。2月28日、オーストラリア・ブリスベンのサンコープスタジアムでSA2位のシャークスと対戦する。レッズはオーストラリア代表のジェームズ・オコナーがSOで先発。シャークスには南アフリカ代表CTBでRWC決勝でも活躍したルカンヨ・アムがいる。昨年のスーパーラグビーで準優勝し、ほぼアルゼンチン代表で固めたハグアレスは2勝2敗でSA3位。SA最下位のブルズと対戦する。

サンウルブズの今後の戦いを楽しむためにも、ぜひご観戦を。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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