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元ラグビー日本代表がトップリーグ2020の1位から5位を予想!
今回は、2011年ワールドカップ(W杯)で日本代表キャプテンを務めた菊谷崇さんが登場。
御所工(現御所実)-大阪体育大と進み、卒業後はトヨタ自動車、キヤノンで活躍。イングランドの名門サラセンズでもプレーした。2019年W杯では公式アンバサダーを務めた。
今シーズンのトップリーグは1月12日(日)に開幕。5月9日まで、参加16チームによる総当たり戦(全120試合)を行い、優勝を決定する。
日本協会リソースコーチでもある菊谷氏の予想は? 順位予想(ベスト5)と注目選手を挙げてもらった。
1位予想 神戸製鋼コベルコスティーラーズ(昨季1位)
昨シーズンはトップリーグ元年以来15年ぶりの優勝を果たしました。今シーズンでは、昨年の優勝がたまたまではなかったことを証明すると思います。システムがしっかり落とし込まれています。
スクラムハーフ(SH)の日和佐篤が良い仕事をしていますね。トライを獲るためのサポートランなど、細かい部分まで考え込まれている。
またW杯日本大会に出場したニュージーランド(NZ)代表のブロディー・レタリックが新加入して、セットプレーはさらに安定するはず。
ロックのレギュラー争いはハイレベル。昨シーズンに凄いワークレート(仕事量)を叩き出していたトム・フランクリン(NZ出身)がいて、日本代表候補のグラント・ハッティングもいる。チームとして、伸びしろがありますよね。
また、選手の入れ替わりも少なく、リクルートに成功している印象があります。チームにはこれまでの停滞期を乗り越えていく方向性が、しっかりと見えているのではないでしょうか。
2位予想 パナソニック ワイルドナイツ(昨季6位)
日本代表の田中史朗がキヤノンへ移籍したりしていますが、まだまだ人材は揃っています。元オーストラリア(豪州)代表監督のロビー・ディーンズHC(ヘッドコーチ)は就任7年目。継続して強化しています。
世代交代にも成功している印象があります。12月に行われたNTTコミュニケーションズとの練習試合では、東福岡高から飛び級で入った二十歳の福井翔大がスタメンでした。若い選手の勢いもあり、良い成績を残すのではないでしょうか。
HO堀江翔太、PR稲垣啓太ら、6人いる日本代表組の疲れもあるとは思います。ただパナソニックはもともとファンが多く、そこへW杯効果でさらにファンが増えています。ファンの方々のパワーも力になると思います。
3位予想 サントリーサンゴリアス(昨季2位)
2010から12年度にサントリーを指揮したエディーさん(現イングランド代表HC)が残した「アタッキングラグビー」が薄れつつあるなか、W杯でジョージア代表を率いたミルトン・ヘイグさんが新しいヘッドコーチになり、フレッシュになると思っています。
そのエディーさんも、今シーズンからサポートスタッフとして戻ってきました。
スクラムハーフの流大は日本代表でリーダーシップを発揮しました。彼がその経験をチームにどう活かしていけるか、注目しています。
もともと良い選手がいますが、今シーズンは豪州代表からセンター(CTB)のサム・ケレビが入りました。スタンドオフ(SO)には元豪州代表のマット・ギタウもいます。若手とベテランが融合したチームです。
4位予想 トヨタ自動車ヴェルブリッツ(昨季4位)
近年勢いを増していますね。日本代表の姫野和樹もいますし。新加入選手では、W杯で南アフリカ代表だったFBウィリー・ルルー、そしてNZ代表キャプテンを務めたNO8キアラン・リードが入りました。
僕がかつて所属したトヨタ自動車のスタイルは、もともとアグレッシブなフィジカルラグビー。個人能力の高い南アフリカ選手が中心でした。昨シーズンはトヨタ自動車のセットプレー、フィジカルラグビーを取り戻しました。
近年はリクルートにも成功しています。今シーズンも良いチームになると考えています。
5位予想 クボタスピアーズ(昨季7位)
最近調子が良くなってきています。今年はW杯で豪州代表だったスタンドオフ(SO)のバーナード・フォーリー、NZ代表だったセンター(CTB)ライアン・クロッティが入ってきた。
今シーズンから元日本代表コーチの田邉淳アシスタントコーチが入ってきて、よりラグビーがシンプル、明確になっているイメージがあります。
ポジションのパズルがはまってきた印象です。SO/CTBの立川理道もいますし、相方のSH井上大介も安定しています。バックロー(FW第3列)の四至本(侑城)も良い選手ですよ。
もちろん日本代表のラピース・ラブスカフニもいる。もともと油断できないチームですし、期待しています。
注目選手
僕は元ナンバーエイト(NO8)なので、やはりトヨタ自動車のキアラン・リードは注目したくなりますね。
トヨタ自動車にはフィジカルという文化があり、オールブラックス(NZ代表)とトヨタ自動車の相性は良い。元オールブラックスのジェローム・カイノ(元トヨタ自動車)もそうでした。
NZ代表選手はパワーや技術だけでなく、規律を含めて凄い選手なんです。相乗効果でチーム力が上がっていくのではないでしょうか。
姫野和樹(トヨタ自動車)はもともと注目選手ですが、これからもっと成長するのでは。彼の強みはフィジカルですが、ボディコントロールも素晴らしい。タックラーのTボーンと呼ばれるゾーンを外したり、コントロールが細かい。
注目ルーキーでは、クボタのNO8ファウルア・マキシ。天理大学でも頑張っていました。
攻守ともにプレーできる選手で、日本代表に絡める素質があります。
注目しているもう一人の新人は、パナソニックのウイング(WTB)竹山晃暉。
スピードの切り替えが速く、ステップはより切れるようになっています。タックルするのが難しく、フリーでボールを持つと怖い選手です。
文:多羅 正崇
多羅 正崇
スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。
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