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写真:山沢のプレーが試合のカギを握る
この試合のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)はSO(スタンドオフ)山沢京平(政経3=深谷)。パス、キックの制度の高さを見せつけ、相手のディフェンスを崩した。
特に、前半24分。敵陣深く攻め込み、山沢がゴールライン際に空いていたスペースへ、キックパス。反応したFB(フルバック)雲山弘貴(政経2=報徳学園)がボールを収めグラウンディング。12-3とし、慶大を突き放した。
帝京大学も黙って見ているわけではない。前節、早稲田大学戦は32-34と辛酸をなめたが、WTB(ウイング)尾崎泰雅が3トライの大暴れ。後半ロスタイムまでリードしていた。
前評判から早大に分があったものの、物怖じしないフィジカルとスピード、連携プレーは王者の貫禄を見せた。ディフェンスでは、キックパス、空いた大外のスペースに注意したい。
そして、セットプレーがモノをいう。明大の前節は、マイボールラインアウトでミスも目立った。帝京大学の対策を講じるとともに、セットプレーのミスをなくすことが最優先事項だ。
前節から、続けていきたいプレーは、ブレークダウンの攻防だ。ターンオーバーも奪い、相手のポゼッションの時間帯でも、ディフェンスに集中できていた。球際が強みの帝京大学に対し、前半から抜け目なくミスを誘っていきたい。
そして何よりも、山沢の攻撃参加を起点とした、BK(バックス)陣の働きがカギとなる。
前節は、キックパスから雲山のトライにつながったことからも、山村知也(営4=報徳学園)、矢野湧大(政経4=大分舞鶴)、山崎洋之(法4=筑紫)の4年生中心のBKが重要な役割を果たせるかが焦点だ。
早大と大熱戦を繰り広げた帝京大。強靭なフィジカルとタレントぞろいのバックスを武器に向かってくる。
「慢心せずに、チャレンジャーの気持ちを忘れずに」(山村)。大学王者としての誇りと矜持でなぎ倒し、全勝として来る12月1日、早稲田大学を迎え撃ちたい。
文:高橋昇吾/写真:藤里陽(明大スポーツ)
【関東大学対抗戦 試合日程】
◆11月23日(土・祝)
・午後02:00 早稲田大学 vs. 慶應義塾大学 秩父宮
◆11月24日(日)
・午前11:30 成蹊大学 vs. 青山学院大学 前橋敷島
・午後02:00 明治大学 vs. 帝京大学 秩父宮
・午後02:00 日本体育大学 vs. 筑波大学 前橋敷島
◆11月30日(土)
・午前11:30 帝京大学 vs. 慶應義塾大学 秩父宮
・午前11:30 日本体育大学 vs. 成蹊大学 江戸川陸上
・午後02:00 筑波大学 vs. 青山学院大学 江戸川陸上
◆12月1日(日)
・午後02:00 明治大学 vs. 早稲田大学 秩父宮
ラグビー関東大学対抗戦2019
【ハイライト】慶應義塾大学 vs. 明治大学
明大スポーツ新聞部
1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。
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