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「神」を倒したイングランド。2連覇王者のオールブラックス敗れる。ラグビーワールドカップ日本大会・準決勝 イングランド vs. ニュージーランド レビュー
ラグビーレポート by 多羅 正崇かくして迎えた10月26日、午後5時キックオフの準決勝。“神殺し”計画の大本番が始まった。
今大会最多の観客6万8843人の前で、ジョーンズHCは試合前から仕掛けていた心理戦をピッチでも展開する。
NZの試合前の伝統舞踊「ハカ」に対し、V字に並んで対峙。ジョー・マーラーなど選手6人がハーフウェイラインを越えて、NZを囲むようにしたのだ。
「我々はみんな準備ができていること、一緒だということを見せたかった。(V字に並ぶのは)何か違うことをしようとエディーが提案したものだったと思う」(イングランド・CTBトゥイランギ)
ハカの最中、CTB(センター)オーウェン・ファレル主将は不敵に微笑んで「ウインクをしてきた」(NZ・SHスミス)。相手を心理的に攪乱しようとする試みは、キックオフから始まる。
SO(スタンドオフ)のジョージ・フォードが蹴ると見せて、笛の直後にボールを受けたCTBファレル主将が逆サイドへキックオフボールを蹴った。
ニュージーランドのハカをV字ラインで取り囲むイングランド代表|ラグビーワールドカップ2019
© Rugby World Cup Limited 2019
それからイングランドは素晴らしいスタートを切った。
エリア左のラインアウトから、ボールを両サイドに散らしながら敵陣へ。ラックを減らして速く大きくボールを動かした。
ゴール目前に侵入すると、前半2分、CTBマヌ・トゥイランギがラックサイドにねじ込んで先制トライを決めた。CTBファレル主将のゴールも決まり、7点を先制した。
「相手より早く仕掛けることが大事。その通りのことができた。最初の20分で相手に打撃を与えようとみんなで言っていた」(イングランド・NO8ヴニポラ)
反撃したいNZだが、イングランドの防御は鉄壁だった。
NZは前半16分、イングランドが初めて犯したペナルティで相手ゴール前に侵入。しかしラインアウトでイングランドのLOコートニー・ロウズが投入されたボールをカットした。
この日のイングランドはラインアウトDFが冴えた。ラインアウトのコーチは、2015年大会で日本代表を指導したスティーヴ・ボーズウイックだ。
「スティーブ(・ボーズウィック)は世界でナンバーワンのコーチだ。彼が(ラインアウトの)ゲームプランをくれて、選手達はとても良い仕事ができた」(イングランド・LOロウズ)
またイングランドはキックで積極的に相手WTB(ウイング)を狙っていた。共に代表キャップ数が10に満たず、経験の浅いジョージ・ブリッジとセヴ・リースだ。
キックゲームで有利になると、タッチへ逃れる場面が多くなり、ラインアウトは増える。ラインアウトの専門家、ボーズウィック コーチとフォワード陣が、両軍で計31回あった空中戦を制圧した。
NZのこの日のラインアウト成功率は81.8%(11本中9回成功)。NZはスクラムでもペナルティを犯し、セットピース(スクラムとラインアウト)が劣勢を跳ね返す力にならなかった。
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