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オールブラックス強し!アイルランドの4強入りの夢を砕く。ラグビーワールドカップ日本大会・準々決勝 ニュージーランド vs. アイルランド レビュー
ラグビーレポート by 多羅 正崇「言い訳はないし、思い浮かばない」
2013年からアイルランドを率い、在任期間中に2度(2016、2018)オールブラックスを破ったジョー・シュミットHCは、試合後の記者会見で淡々と語った。
ついに始まったラグビーワールドカップ(W杯)の決勝トーナメントは、10月19日(土)、東京スタジアムで、ニュージーランド(NZ)×アイルランドの準々決勝を行った。
過去にW杯でベスト4に進出したことがないアイルランド。しかし「オールブラックス」ことNZ代表との直近3試合の対戦成績は2勝1敗。相性はけっして悪くなかった。
NZは試合前、マオリ族の伝統舞踊「ハカ」で、通常の「カマテ」ではなく、選手が特別と認めた試合で行われる「カパオパンゴ」が披露された。
するとハカの最中、観客席のアイルランド・サポ-ターが合唱で対抗。異様な雰囲気のなか、負けられない決戦はスタートした。
この日はオールブラックスの高い防御力が光った。
NZの前半のタックル成功率は、なんと99%(75回タックルして1回失敗)。1試合でも92%(アイルランドは82%)の成功率を誇った。
アイルランドは武器であるセットピース(スクラムとラインアウト)の獲得率が100%で安定していたが、敵陣でことごとくミスをして攻撃が継続しない。勝負所でのタッチキックのミスもあった。
逆にこのミスを突いたのがオールブラックスだった。
「オールブラックスがなんとかトライをした、という状況に持ち込む必要があったが、私たちのミスから得点を与えてしまった」(アイルランド・シュミットHC)
前半6分にSOリッチー・モウンガのPG(ペナルティーゴール)で先制したNZは、同14、20分にSHアーロン・スミスが連続トライ。いずれもゴール目前のラックから、手薄なラック脇を突いて仕留めた。
大舞台でミスが続くアイルランドに対し、NZはミスが少なく確実にチャンスをものにした。
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