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写真:トライを奪い喜ぶ選手と観客。スタンドと一体になって掴んだ勝利
迎えた近畿大戦。第1試合は関学大が立命館大を下す波乱の展開。夜6時開始のナイターには、多くの京産ファンがつめかけた。
前半開始早々、京産大がペースを握ることで、強豪を倒して自信をつけてきた近畿大の勢いを止めた。
前半5分、ゴール前でボールを持ったWTB(ウイング)堀田礼恩(京都成章・2)が右隅にトライ。難しい角度から城川斗武(常翔・3)が決めて、7点を先制する。
インサイドCTB(センター)として攻撃の起点となっていた青木悠紀(筑紫・3)がシンビンとなるも、自分たちの強みであるスクラムで優位にたち、ボールポゼッションでも相手を圧倒。
近畿大に攻める時間を与えない。すると前半34分、ゴール前ラインアウトモールからファカイ・フェインガ(日本航空石川・4)が右隅にトライ。城川がゴールを決め、前半は14-0で折り返す。
後半、相手にペナルティゴールを決められるも、39分に再びモールからファカイがトライ。ディフェンスでは全員が一貫して前に出るタックルで相手にやりたいことをやらせなかった。
その後、後半ロスタイムに1トライを返されるも、21-10の快勝となった。大西監督も「チームの精神状態は今シーズン一番良かった」と目を細める。
そんな監督にスタンドからは「大西先生ありがとう」の声が止まらなかった。チーム全体でヤマ場を乗り切った達成感で、選手達の顔も明るかった。
ワールドカップ中断期間明けの次戦は、11月4日。摂南大学戦だ。3ヶ月のリハビリを経てキャプテン伊藤鐘平が復帰する。
悲願の大学日本一に向けて、先ずは足元から。というチームの意識は変わらない。後半戦も一戦一戦全力でぶつかった先に、関西制覇、大学日本一が見えてくる。
文/写真:岩田悠吾(京産大アスレチック)
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