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ラグビー コラム 2019年9月2日

日本とW杯プール戦で激突するスコットランド。怪力揃いのジョージアに完勝。

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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ジョージア vs. スコットランド ラグビー テストマッチ2019 ハイライト

前半20分間で20失点のジョージア。

ジョージアは前半29分、強力スクラムでコラプシングの反則を奪ったが、スコットランドの堅守に阻まれてトライまでは奪えず。ここはハイタックルによるPG選択で、この日最初の得点を刻んだ。20-3 前半終了間際にスコットランドのSHレイドローが、さらに3点追加。20点リード(23-3)として、前半を折り返した。

後半も攻守に堅調なスコットランドが主導権を握る展開は変わらず。

さらにスコットランドは後半7分、相手ゴール中央のペナルティで、PGではなくスクラムを選択。

スクラム大国のプライドに傷をつけられたジョージアは猛然とプッシュ。

しかしそれを見越したようにスコットランドは右サイドへ配球し、CTBハッチンソンがこの日2トライ目(ゴール成功)、ついにスコアは30-3となった。

ジョージアはスクラムが武器にならず、モールの攻防でもスコットランドFWに苦戦。

打つ手なしに見えた後半18分、身長190cm超のCTBタマズ・ムチャトリーゼが突進。さらに途中出場のカレン・アシエシヴィリが意地でねじ込み、観客席は歓喜。ゴール成功で30-10。

しかしジョージアの反撃ムードは断ち切られた。

後半22分、敵陣に入ったスコットランドは、南アフリカ出身のNO8ジョシュ・ストラウスの前進から、SOラッセルのキックを3人でチェイス。WTBグラハムが右隅でグラウンディングに成功。

SOラッセルがみずからコンバージョンを決めて37-10とすると、スコットランドは後半33分にも敵陣でのペナルティからタップでリスタート。

集中力に欠如が見られるジョージアは、途中出場のスコット・カミンズに難なくインゴールを明け渡し、最終スコアは44-10に。

ジョージアは反則からリズムが狂い、頼みのスクラムも抵抗に遭って武器にならず。シックス・ネーションズ入りが遠のくような大敗を喫してしまった。

一方のスコットランドは頑健なフォワードが怪力揃いのジョージアに対抗。スクラムでも互角に戦い、ラインアウトモールはことごとく粉砕。強固な土台を築き、SOラッセルやWTBグラハムといった才能を揃えるバックスを活かした。

スコットランドとワールドカップで同組の日本は10月13日、プール第4戦(最終戦)で激突する。日本にとって、この一戦が史上初のプレーオフ進出を懸けた大一番になる可能性もある。

SHレイドローとSOラッセルという絶対的なハーフ団が躍動すれば、日本の旗色は悪くなるだろう。

2015年大会で1大会3勝を挙げた日本は、中3日で臨んだスコットランド戦で唯一の黒星を喫している。因縁めくライバルとの大一番が、いよいよ待ちきれなくなってきた。

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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