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ラグビー コラム 2019年7月16日

前回W杯ベスト4チームの仕上がりは? 「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」7月20日(土)開幕!

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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ザ・ラグビーチャンピオンシップ

ラグビーワールドカップ(RWC)日本大会開幕まで約2カ月。世界各地で国代表戦が始まる。なかでも注目を集めるのが、7月20日に開幕する「ザ・ラグビーチャンピオンシップ(TRC)」だ。参加するのは、ニュージーランド代表オールブラックス、南アフリカ代表スプリングボクス、オーストラリア代表ワラビーズ、アルゼンチン代表プーマス。RWC2015のベスト4だ。プーマス以外の3チームはRWCでの優勝経験があり、プーマスも過去2大会でベスト4入りしており、ほぼプーマスのメンバーで固めたジャガーズは、スーパーラグビー参戦4年目にして初の決勝進出を果たした。この4チームの中からRWC日本大会の王者が出る可能性もあり、チームの仕上がり具合、各選手のプレーぶりなど注目点は多い。

昨年はホーム&アウェイでの2試合ずつの総当たり戦だったが、今年はRWCイヤーのため、各チームが一回ずつ戦うショートバージョン。7月20日から8月10日まで、全6試合が行われる。昨年の大会は、オールブラックスが、5勝1敗で3年連続16度目の優勝を飾った。唯一の黒星を喫した相手は2位のスプリングボクス。ワラビーズは最終戦でプーマスを45-34で破って3位。プーマスは、参戦7年目で6度目の最下位となったが、着実なレベルアップを感じさせた。今大会は、どのチームもRWCに向けて選手選考も最終段階であり、選手にとってはサバイバルマッチでもある。

4連覇のかかるオールブラックスはRWCでも優勝候補の筆頭。スティーヴ・ハンセン ヘッドコーチは7月2日、TRCの最初の2試合(7月20日、7月27日)に臨むスコッド39人を発表した。初選出は4人で、膝前十字靭帯断裂のダミアン・マッケンジーに代わるSOとして、ハイランダーズのジョシュ・イオアネが選ばれ、スーパーラグビーで今季最多の15トライを挙げたクルセイダーズのWTBセヴ・リース、ユーティリティBKブライドン・エノー(クルセイダーズ)、2年前のU20代表主将であるFL/NO8ルーク・ジェイコブソン(チーフス)が名を連ねた。昨年のTRCでディフェンス突破回数が1位だったWTBワイサケ・ナホロは選出されなかった。初戦のプーマス戦にどんなメンバーを組んでくるか楽しみだが、WTBリースはいきなり先発の可能性が高い。

プーマスはHOアグスティン・クレービー、FLパブロ・マテーラらジャガーズのメンバーに加え、ヨーロッパでプレーする5選手を招集した。スタッド・フランセでプレーするSOニコラス・サンチェス、PRファン・フィガロ(サラセンズ)が含まれ、ジャガーズに世界屈指のプレーメイカーと、スクラムの要が加入するわけだ。スーパーラグビーの勢いを、そのままつなげられるか、オールブラックスに対してもアグレッシブに戦い、レベルアップを図るだろう。

昨年2位のスプリングボクスはRWCでの優勝を狙って強化を進めるが、TRC開幕を前に南アフリカ随一のトライゲッターであるWTBアピウェ・ディアンティ(ライオンズ)が足を痛めて戦線離脱した。キャプテンのFLシヤ・コリシ(ストーマーズ)も怪我が癒えておらず、このあたりは不安材料。しかし、世界最強のHOマルコム・マークス(ライオンズ)ほか屈強なFW陣は選手層が厚く、バックスリー(WTB、FB)もスピードランナーが揃う。誰がチャンスをものにするか楽しみでもある。

ワラビーズは、同性愛者などへの暴言で契約解除となったFBイズラエル・フォラウという大きな戦力を失ったが、イングランドのセールでプレーしていた万能BKジェームズ・オコナーがワラビーズのトレーニングに参加。決定力あるBKが一枚加わった。RWC後には近鉄ライナーズ入りが発表されたSHウィル・ゲニア(レベルズ)、SOバーナード・フォーリー(ワラターズ)がプレーメイカーとしてチームを引っ張る。RWCでは過去4大会で決勝に進出するなど大舞台に強いワラビーズのことだ。今回のTRCでどこまでチームを仕上げるか注目である。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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