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ラグビー コラム 2019年6月18日

序盤は好勝負を繰り広げるも2勝14敗の最下位に ヒトコムサンウルブズ2019シーズン総括

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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2月16日、シンガポールでの初戦の相手は南アフリカカンファレンスのシャークス。彼らも同カンファレンスのライバルであるライオンズ、ブルズとプレシーズンマッチを行い、準備万端でサンウルブズを叩きに来た。結局はFWで圧倒され、10-45という完敗。この試合では、CTBシェーン・ゲイツが唯一のトライをあげ、トンプソン ルークが、37歳10か月でスーパーラグビーデビューを飾っている。

2月23日、ホーム秩父宮ラグビー場の初戦では、オーストラリアのワラターズと戦った。観客は、14,499人。終盤に30-31の1点差に迫るなど健闘したが届かなかった。そして、第3節、今季初勝利はアウェイ戦初勝利のおまけつきで訪れた。過去2度の優勝(2012、2013年)を誇るチーフスに、ニュージーランドの地で30-15と勝利したのだ。コンタクト局面で当たり負けず、スクラムも安定し、モールに対するディフェンスも良かった。WTBゲラード・ファンデンヒーファーが15回のボールキャリーで両チーム最高の122mをゲインするなどアタック面も機能する快勝だった。しかし、第4節はオークランドでブルーズに20-28という惜敗。互角に戦いながら、反則数はブルーズの「3」に対し「15」。このあたりから、規律面の課題が浮き彫りになり、それが最後までサンウルブズを苦しめることになった。

第5節は、今季2度目の秩父宮ラグビー場でオーストラリアのレッズと対戦。ここでも規律面の悪弊が出て、31-34で、惜しくも敗れる。観客数は、14,764人。第6節(3月23日)、シンガポールでのライオンズ戦の前に「除外」の発表があった。シンガポールの会見場では報道陣からは「なぜ今発表するのか。選手のモチベーションに影響するのではないか」という怒りを含んだ質問も出た。その中でサンウルブズは健闘したが、24-37で敗北する。

記者の懸念はこの時点では影響なく、翌週(3月29日)、オーストラリアのニューカッスルで行われたワラターズ戦ではサンウルブズは精度の高いプレーを見せる。白熱の攻防は、試合終盤に31-29のサンウルブズ2点リードまでもつれこんだ。この日のサンウルブズは無駄な反則をせず、FB山中亮平が前に出るタックルでスローフォワードを誘うなど、粘り強く守った。最後は交代出場のSH田中史朗がゲームを落ち着かせ、残り時間1分で得たPKもあわてずにスクラムを選択し乗り切った。

サンウルブズは最終戦でも勝利ならず。10-52でジャガーズに大敗

サンウルブズは最終戦でも勝利ならず。10-52でジャガーズに大敗

しかし、これが今季最後の勝利となってしまう。第8節、レベルズに15-42で大敗。一週の休みをはさんで第10節(4月19日)は、秩父宮ラグビー場に戻り、ハリケーンズを迎え撃った。秩父宮ラグビー場でのスーパーラグビー史上初の金曜ナイターは、16,805人の観客を集め大盛況。前半28分、ヘイデン・パーカーのキックパスに走り込んだマシレワがトライした時には、バックスタンドは総立ちになった、しかし、健闘むなしく、23-29でノーサイドとなる。翌週(4月26日)は、同じく金曜ナイターでハイランダーズと戦ったが、0-52というサンウルブズ史上初の完封負け。観客は、13,423人だった。

第12節は、調子の上がらないレッズとの対戦だったが、イエローカード、レッドカードが出て、14人の時間が多くなり、26-32という負け。第13節はブランビーズに0-33と二度目の完封負け喫し、一週の休みを挟んだ第15節は、秩父宮ラグビー場でレベルズを迎え撃ったが、7-52で完敗した。観客は、13,636人。一人一人はなんとかしようと奮闘しているのだが、チームとして力が出ず、もどかしい敗戦だった。そして、第16節、ホーム最終戦でブランビーズと対戦し、今季2番目の16,741人の観客数も虚しく、19-42で敗れた。

粘り強く応援をしてくれたファンに勝利をプレゼントできず、選手たちは落胆の表情を浮かべた。南アフリカ、アルゼンチンへ赴いての残り2試合も勝つことはできなかった。力を振り絞って戦う選手の姿は感動的だったが、チームの位置づけは最後まであいまいだった。はっきり言えることは、明確な目標を持たないチームが強くなることはないし、選手も力を出し切れないということだ。来季に向かっては、そこから始めなくてはいけない。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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