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ラグビー コラム 2019年6月14日

プレーオフ行きを決める勝ち点争いに注目!サンウルブズの全力を出し切る戦いが見たい スーパーラグビー2019 最終節の見どころ

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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スーパーラグビー2019は、今週末、レギュラーシーズン最終節を迎える。先週の17節を終え、ニュージーランド(NZ)カンファレンスはクルセイダーズ、オーストラリア(AUS)カンファレンスはブランビーズ、南アフリカ(SA)カンファレンスはジャガーズが、それぞれ1位通過を確定させた。三連覇を狙うクルセイダーズは、オーストラリアのレベルズを、66-0という大差で下し、一足先にレギュラーシーズンを終えた。18節は試合がなく、プレーオフに向けてコンディションを整えている。プレーオフ1回戦(準々決勝)は、総合順位の1位対8位、2位対7位という、たすき掛けの対戦だ。その組み合わせを想像しながらも楽しめる最終節となる。

アダム・アシュリークーパー

前節のアダム・アシュリークーパー(ワラターズ)

NZカンファレンス2位のハリケーンズも勝ち点「49」で、ここまでの4チームがプレーオフ進出を決めている。残る4チームの勝ち点争いは、いまだ混とんとしており、望みを絶たれたのは、AUSカンファレンスのレッズ、サンウルブズ、NZカンファレンスのブルーズだけだ。総合5位のブルズ(SA、勝ち点36)から12位のワラターズ(AUS、勝ち点30)まで、最終節の結果次第で8強に残る可能性を残している。

金曜日(6月14日)に行われるハイランダーズ(NZ、勝ち点31)対ワラターズ(勝ち点30)、レベルズ(勝ち点34)対チーフス(NZ、勝ち点31)の2試合は注目度が高い。昨季は4チームがプレーオフに進出したNZ勢が意地を見せるのか。レベルズが初のプレーオフ行きを決めるのか。土曜日(6月15日)のSAダービー、ストーマーズ(勝ち点34)対シャークス(勝ち点33)も熱い戦いになりそうだ。そして、ラストゲームは、SAのブルズとライオンズ(勝ち点35)。3年連続準優勝のライオンズは、このまま沈んでしまうのだろうか。

参戦4年目でSAカンファレンス1位に輝いたジャガーズ(アルゼンチン)の成長は著しい。ほぼアルゼンチン代表で戦い続け、スーパーラグビーでの強化を、そのままラグビーワールドカップ(RWC)日本大会につなげようとしている。前節はシャークス相手に多彩な攻撃を仕掛け、34-7で快勝した。プロクラブリーグのスーパーラグビーと、国の威信をかけて戦うRWCは別モノとはいえ、ジャガーズとプーマス(アルゼンチン代表)がほぼ同じメンバーである以上、間違いなく選手の自信になっているだろうし、組織プレーも磨かれているはずだ。「死のプール」と言われるRWC予選プールCで、イングランド、フランスの脅威になることは間違いない。

そのジャガーズは、1位通過が決まったこともあり、18節のサンウルブズ戦には大きくメンバーを変えてきた。HOアグスティン・クレービー、FLパブロ・マテーラ、CTBヘロモニ・デラフェンテ、FBエミリアーノ・ボフェリらキーマンは出場しない。23歳のSOドミンゴ・ミオッティら経験の浅い選手と、36歳のFLファン=マヌエル・レギサモン、29歳のFBホアキン・トゥクレットら経験豊富な選手を組み合わせた布陣だ。

文:村上 晃一

ラファエレ・ティモシー

ワールドカップでの活躍が期待されるラファエレ・ティモシー

対するサンウルブズは、RWCでの活躍が期待されるCTBラファエレ・ティモシーが先発。前節活躍したFL長谷川崚太松橋周平も先発する。「ジャガーズは今年非常に調子が良いチームです。規律がとれ、スキル、フィジカルがあり、テンポのいいラグビーで勝利しています。今季最終戦、とにかくチームを信じ、自分自身を信じ、サンウルブズのラグビーを発揮すれば勝機はあると思っています。しっかりとチームで団結し、ジャガーズを倒したいと思います」(松橋周平)。また、合流したばかりのPR三浦昌悟がリザーブ入り。出場すれば、サンウルブズでのデビューとなる。「今季、最初で最後のサンウルブズのメンバーとして出場する試合になりますが覚悟を決めてやり切りたいです」。

今シーズンは、プレーオフ進出を目指しながら、3月に2020年限りでのスーパーラグビー除外が決まり、スタッフ、選手にとって気持ちの作り方が難しいシーズンだった。それでも前節はストーマーズ相手に健闘。日本代表資格のある選手を軸に攻守によく前に出た。最終戦も序盤からアグレッシブに攻め、全力を出し切る戦いを期待したい。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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