人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
スーパーラグビー2019は予想に違わぬ大混戦となっている。先週末に行われた第11節では、ニュージーランド(NZ)カンファレンス首位で総合トップのクルセイダーズが、南アフリカ(SA)カンファレンスのライオンズと対戦。昨年、一昨年の決勝戦と同じカードとあって注目されたが、クルセイダーズが、36-10で勝利した。クルセイダーズは勝ち点を37点に伸ばして独走状態。NZのハリケーンズが32点でこれを追っている。しかし、これ以下は僅差の勝ち点争いが続いている。
前節、サンウルブズに52-0と大勝したハイランダーズは、勝ち点23としてNZ3位に浮上し、ブルーズは20点で4位に後退。オーストラリアカンファレンスは、BYE WEEKで試合のないチームが多かったが、ワラターズはシャークス、ブランビーズがジャガーズに敗れて順位の変動はなかった。最も混戦になっているのがSAカンファレンスだ。ワラターズを破ったシャークスが首位に躍り出て、2位だったライオンズが最下位に転落。しかし、1位シャークスの勝ち点は26、ライオンズは22で4点差に5チームがひしめき合っている。
第12節は、5月3日~5日にかけて行われる。ここまで2勝のサンウルブズは、オーストラリアのブリスベンでレッズとの対戦だ。ハイランダーズ戦の翌27日にはブリスベンに向けて出発。チームに合流したばかりながら、存在感を示したHO堀江翔太、SO田村優、前節は怪我で直前に出場を見送ったFLダン・プライアーも含まれている。レッズとは、第5節、秩父宮ラグビー場で対戦し、31-34という僅差で敗れた。ハイランダーズ戦大敗の要因の一つは、ブレイクダウン、スクラムで劣勢になったことだ。同じ轍を踏まず、立ち上がりからアグレッシブに攻めてもらいたい。
クルセーダ―ズとシャークスのNZ、SAという両カンファレンスの1位対決は今節一番の好カードだろう。昨年はプレーオフ1回戦で対戦し、クルセイダーズが40-10で快勝した。シャークスの強力FWがどこまでクルセイダーズを苦しめることができるのか。ボール争奪戦で圧力をかけなければ、クルセイダーズBKがやすやすとトライを奪うだろう。クルセイダーズは前節、アウトサイドCTBに入ってトライをあげたブレンダン・エンノー(21歳)、ここまで8トライをあげているWTBウィル・ジョーダン(21歳)ら若い選手の成長もあってBKは決定力がある。シンプルに空いたスペースに走り込み、難しい体勢から正確にパスをつなぐスキルを堪能したい。
このほか、NZ2位のハリケーンズと、オーストラリア1位のレベルズの対戦も面白い。昨年は第7節で対戦し、レベルズのホーム(メルボルン)で、ハリケーンズが50-19で大勝した。今回もハリケーンズ有利だろう。チーフスとハイランダーズのNZダービーも僅差勝負となるだろう。両者は今年の開幕節で対戦し、ハイランダーズがSHアーロン・スミスのトライで逆転勝ちした。上り調子のハイランダーズがホームで上位浮上のきっかけをつかめるのか。見逃せない戦いだ。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
リポビタンDツアー2024 ラグビー日本代表テストマッチ 日本 vs. ウルグアイ(11/16)
11月16日 午後10:15〜
-
ラグビー 関東大学対抗戦2024 帝京大学 vs. 明治大学
11月17日 午後1:50〜
-
ラグビー 関西大学リーグ2024 天理大学 vs. 近畿大学 / 関西学院大学 vs. 京都産業大学
11月17日 午前11:35〜
-
ラグビー 関東大学対抗戦2024 早稲田大学 vs. 筑波大学
11月10日 午後1:50〜
-
ラグビー 関東大学対抗戦2024 帝京大学 vs. 早稲田大学
11月3日 午後1:50〜
-
【限定】第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会 奈良県予選 決勝
11月17日 午後1:55〜
-
【限定】第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会 神奈川県予選 決勝
11月17日 午後12:55〜
-
【先行】第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会 大阪府予選 決勝
11月17日 午前10:55〜
J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!