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ラグビー コラム 2019年4月12日

スーパーラグビー第9節 ラグビーワールドカップへ要注目 世界最強軍団オールブラックスの代表選手たち

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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サンウルブズの試合がないからと、気が抜けてしまっている人がいるかもしれない。しかし、日本のラグビーファンの皆さんにとっては、今年の9月20日に開幕するラグビーワールドカップ(RWC)という一大イベントが待っている。サンウルブズ以外の試合を見ていないという皆さんは、ぜひ今節、他チームの代表選手たちに目を向けてみてはどうだろう。RWCを楽しむための予習である。

スーパーラグビー2019第9節、最初の試合は、三連覇を狙う王者クルセイダーズ対ハイランダーズのニュージーランドダービーだ。ハイランダーズには、オールブラックス不動のFBベン・スミスがいる。日本でも尊敬するプレーヤー、目標とするプレーヤーとして、よく名前があがる選手だ。相手のキックを安定したキャッチングで切り返し、常に的確な判断で、走り、パスをする。

オールブラックス不動のFBベン・スミス(ハイランダーズ)

オールブラックス不動のFBベン・スミス(ハイランダーズ)

ハイランダーズの本拠地であるダニーデン出身で、WTBとして頭角を現し、ハイランダーズでもデビューしたが、現在の日本代表ヘッドコーチ、ジェイミー・ジョセフがヘッドコーチを務めていた2011年にFBで起用されるようになった。186cm、93kgの32歳。オールブラックスのキャップは76を数える。おそらく、RWCでプレーするのは今年が最後だ。その質の高いプレーをじっくり見ておきたい。ハイランダーズには、このほかHOリーアム・コルトマン(185cm、109kg、29歳)、FLシャノン・フリゼル(195cm108kg、25歳)、NO8エリオット・ディクソン(193cm、109kg、29歳)など、オールブラックス経験者がいる。

対するクルセイダーズでは、RWC後に日本のトップリーグ入りが発表されているNO8キアラン・リード(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)、CTBライアン・クロッティー(クボタスピアーズ)が先発する。リードは、オールブラックスで118キャップを誇り、カリスマ・キャプテンのリッチー・マコウの跡を継ぎ、今年のRWCではオールブラックスのキャプテンとして三連覇を目指すことになる。マコウが怪我で休んでいる時期もリードがキャプテンを務めることが多く、実力的にも精神的にもチームの軸だ。マルチスキルを持ち、多数の選択肢を持ちながらプレーできる。

ライアン・クロッティはクルセイダーズBKラインに安定感を与える。オフロードの名手ソニー・ビル・ウィリアムズ、爆発的な突破力を誇るンガニ・ラウマペら特徴を持つCTBではないが、周囲のプレーヤーを生かしながら、機を見て自らも突破を狙う知性派だ。今節は、RWC2019でオールブラックスの正CTBとして期待される23歳のジャック・グッドヒューとコンビを組む。クルセイダーズはこのほか、PRジョシュ・ムーディー、LOスコット・バレット、サム・ホワイトロックらオールブラックスFWの中心選手がいる。特に、攻守に体を張って動き続けるバレットは多くの日本の若い選手たちに見てほしい。

今節は、チーフス対ブルーズのNZ対決もあり、オールブラックスのレギュラー争いという観点でも面白く見られるだろう。

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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