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東海大学の主将だったチーフスのWTB(ウィング)アタアタ・モエアキオラが初先発、初トライを挙げたが、試合はブランビーズの一方的な展開となった。
先週開幕したスーパーラグビーは第2節を迎え、2月23日(土)はオーストラリアを代表するチームの1つブランビーズが、ホームにニュージーランドの強豪チーフスを迎えた。
昨年までチーフスが4連勝中で、この試合でスーパーラグビー100キャップを迎える共同キャプテンのLO(ロック)ブロディー・レタリック、SO(スタンドオフ)ダミアン・マッケンジーといったオールブラックスの主力が中心のチーフスが、やや有利と思われていた。
一方、ホームのブランビーズは武器とするスクラム、ラインアウトからのモールといったセットプレーで、チーフスにプレッシャーを与えたいところだった。
ともに開幕節の試合を落としているだけに、試合序盤から何としてもこの試合に勝利したい、連敗は避けたいという気持ちが伝わってくる展開となった。
先制したのはアウェイのチーフスだった。前半1分に相手の反則からSOダミアン・マッケンジーがPG(ペナルティゴール)を決めて3-0。
だが、ホームのブランビーズもすぐに反撃開始。13分にスクラムを押し込み、最後はワラビーズのCTB(センター)テビタ・クリンドラニが飛び込み、キャプテンのSOクリスチャン・リアリーファノのゴールも決まって、7-3でリードする。
ここから一気に流れはブランビーズへ。17分、SOリアリーファノの内返しのパスからFB(フルバック)トム・バンクスが抜け出し、中央右にトライを挙げて14-3。
23分にはSOリアリーファノが抜け出し、最後は右サイドのWTBチャンス・ペニへ渡り、そのままペニが押さえてトライ。SOリアリーファノが右隅からのゴールを決めて21-3と大きくリードする。
29分、チーフスも一矢を報いる。ボールを継続し右サイドで2対2を形成する。WTBモエアキオラが自ら仕掛けて相手の間を抜けて、そのまま回り込んでトライ。嬉しいスーパーラグビー初先発での初トライとなった。
ゴールも決まってチーフスは、11点差に追い上げる。しかし、その後はブランビーズが再び猛攻を仕掛けて、37分、ゴール前のスクラムからNO8(ナンバーエイト)ラクカン・マカフリーが抜け出してトライ。
ゴールも決まって28-10。ロスタイムにはラインアウトからモールを押し込んで、最後はHO(フッカー)フォラウ・ファインガがトライ。
前半はスクラム、モールとセットプレーで力強さを見せたブランビーズが33-10と大きくリードして前半を折り返した。
後半、23点を追うチーフスが敵陣で攻める時間が続くが、ブランビーズの粘り強い守備前に、なかなかゴールラインを越えることができなかった。するとチャンスはブランビーズへ。
12分、自陣ゴール前のスクラムから、SOリアリーファノがブラインドサイドを突いてチャンスメイク。WTBアンディー・ミュアヘッドがフォローし、最後はWTBペニが中央にトライを挙げて40-10として勝負を決めた。
チーフスは17分、スクラムを起点に途中出場のHOサミソニ・タウケイアフォが押さえて40-17とするのが精一杯だった。
30分、ブランビーズは相手ボールのスクラムで反則を誘い、ゴール前のモールから九州電力でもプレーしたベテランHOジョシュ・マンレーが押さえた。
38分にもモールを押し込んでから展開してCTBクリンドラニが抜け出し、この試合2つ目のトライ。結局、後半もブランビーズのリードは変わらず、54-17と大きくリードしたままノーサイドを迎えた。
ブランビーズはキャプテンであり、司令塔のSOリアリーファノがアタックでアタックを牽引。
ゴール前では武器としているスクラム、モールとFW(フォワード)で相手にプレッシャーを与えて続けて、ニュージーランドの強豪に54-17と大勝し、勝ち点5を獲得した。
ブランビーズのダン・マッケラーHC(ヘッドコーチ)は、「1試合を終えて、私たちはモール以外で点を取れないという欠点を修正した。今夜は展開したらチャンスをものにした。それが先週との違いだ」と胸を張った。
一方、50点以上の失点を許してしまったチーフスのコリン・クーパーHCは、「この結果にみんな大きなショックを受けている」。
「相手の方が良いプレーしたから当然だが、一刻も早く忘れてしまいたい試合だ。言葉が出ない」と肩を落とした。
今年初勝利を挙げたブランビーズは、3月1日(金)の第3節はアウェイでニュージーランドの強豪ハリケーンズに挑む。
まさかの開幕から連敗してしまったチーフスは、3月2日(土)の第3節、ホームのハミルトンに戻って日本のサンウルブズを迎え撃つ 。
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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