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ラグビー コラム 2019年1月29日

ヤマハ発動機の監督から新たな道へ。清宮克幸監督退任会見

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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また、「春、レギュラーに絡めなくても、全然あきらめず、やってくれるというのがヤマハの強み、強さの秘訣かなと思います」。

「僕のヤマハ時代の実績として、ヤマハに行けば何とかなる。試合に出られるかもしれない、試合に出られる選手にしてくれるかもしれないという話が学生ラグビーで広まり、トライアウトを受けに来る。8年間の嬉しい実績の一つですね」と破顔した。

限られた環境、人材で勝つための考え方を問われると「熱いチームを作って、競争を激しく、独自性を持って、熱く強い言葉でチームを率いる。この4つのイメージですかね。そこにはぶれなかった」と語気を強めた。

そして、清宮監督は「長きにわたって、ラグビー界を盛り上げようと活動してきました。監督としての清宮は今日をもって最後になりますが、今後もラグビー界を盛り上げるために、みなさんと一緒に行動していきたい」と話した。

後半、清宮監督の今後の活動についての会見も行われた。清宮監督は今後もラグビー界のために一肌脱ぐという。

まず、2019年ワールドカップが静岡県小笠山総合運動公園(エコパスタジアム)で行われるにあたり、「ワールドカップレガシーを残そう」ということで、女性と子どもに特化した総合スポーツクラブ「アゼレア・スポーツクラブ」を設立。代表理事には清宮氏が就任した。

最初はラグビーに特化したチームを作ろうとしたが、「少し切り口を変えて女性と子どもに特化して 複合的なスポーツクラブを作り、スポーツ環境を良くしようとすれば賛同してくれる方が多くなると思った」。

「徐々に活動の幅が広がり、日本にない、企業と自治体が連携したスポーツクラブになれるんじゃないか」と抱負を語った。

アゼレア・スポーツクラブ谷口真由美理事、小野澤宏時監督と

今年は女子7人制ラグビーチーム「アゼレア・セブン」を作り、毎年、競技を増やしていく方針で、ラグビーの次はボルダリングを考えているという」。

「その女子7人制ラグビーチームの監督には、静岡県出身の元日本代表WTB(ウィング)小野澤宏時が就任し、チームのトライアウトは3月3日に行う。

「ラグビーだけでなく、様々なスポーツを通して、子どもたちの未来を変えていく存在になることを、ここで表明したいと思います」。

「いろんな形で日本中に夢や希望を与えられる、伝えられる存在になれればいい。『あのクラブがあったからこうなれた』と10年後、20年後 そうなれればいいなと思います」(清宮監督)。

監督としてラグビーの現場で見られないのは少々残念だが、清宮氏はヤマハ発動機のアドバイザーをしつつ、総合スポーツクラブのトップとして企業や県、市などの自治体の力も借りながらラグビーやスポーツを通した地域貢献やラグビーの普及に努めていく。

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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