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イングランドを低く堅実なタックルで食い止め僅差勝負に持ち込みたい ラグビー日本代表 リポビタンDツアー2018の見どころ
村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一日本代表はリーチ マイケル(57キャップ)、田中史朗(68キャップ)、田村優(52キャップ)以外は、30キャップ以下の選手が先発15人に並ぶが、迎え撃つイングランドもテストマッチの経験の浅い選手を並べてきた。先週のニュージーランド代表オールブラックスとの激闘から大きくメンバーを変えてきた。SOジョージ・フォードはこの試合で50キャップとなるが、83キャップのSHダニー・ケアとのコンビでチームを操る。21歳のWTBジョー・ゾカナシンガは初キャップ。フィジー出身、191cm、114kgのサイズでスピーディーに走り回る。FWでは、PRアレク・ケプバーンは4キャップ(25歳)、NO8ザック・マーサーは1キャップの21歳だ。チームの共同キャプテンを務めるHOディラン・ハートリー、SOオーウェン・ファレルはリザーブに回った。
イングランドは、フィジカルの強さに自信を持ち、真っ向勝負で日本代表を圧倒しようとするだろう。立ち上がりから激しく突進してくるイングランドを低く堅実なタックルで食い止め、僅差勝負に持ち込みたい。前半にトライを畳みかけられることだけは避けたい。身長ではイングランドが高く、空中戦では苦しめられそうだが、マイボールのラインアウトだけはキープ。そして、素早いテンポでボールを継続支配して攻めることができれば面白い展開になる。互いに4~5トライを奪い合い、30点前後でどちらが上回れるか。そんな流れになれば、来年のラグビーワールドカップ日本に向けて、大きな手ごたえをつかむことができるだろう。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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