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その後、スクラムからキャプテンNO8(ナンバーエイト)相良昌彦(3年)が連続トライを挙げるなど、終始リードを保った早稲田実業が計6トライを重ねて43-19で、82シーズンぶりに全国高校ラグビー大会出場を決めた。
歓喜のあまり目を赤くしていた大谷HCは「想定通りのゲームプランで、それ以上のことを選手がやってくれました。必ず苦しい時間帯が来ると選手たちに言っていましたが、私の予想をはるかに超えた選手たちの成長に驚いています」。
「この勝利はスタッフ以外にもOB、2年前の丸尾(崇真キャプテン)、去年の中西(亮太朗キャプテン)たちがここで悔しい思いして、その決勝の舞台をずっと踏んでいた(今年のキャプテン)相良たちが、OBやみんなの思いを体現して(花園出場を)実現してくれました」と選手たちを称えた。
父親が早稲田大学ラグビー部の監督であるNO8相良キャプテンは「前々キャプテン、前キャプテンの思いを果たすことができて本当に嬉しい。久我山はBKが強みなのでそこを抑えようと思いました」。
また、「序盤、少しミスがあり流れが悪かったが、(後半の)連続トライで流れをつかむことができました。(花園は)初の舞台なので、一戦必勝でいきたい」意気込んだ。
花園の地で全国大会を迎えるのは初となる早稲田実業の目標は正月越え、つまり3回戦進出以上である。
本番まであと1ヶ月半。「大会中も1週間ごとに成長していった」と実感していた大谷HCは「まだ、選手たちはこれから伸びる」と力強く語った。
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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