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ラグビー コラム 2018年11月2日

王者・帝京に惜敗の慶應義塾、全勝の明治を止めるか。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 慶應スポーツ新聞会
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絶対王者を追い詰めたが、惜しくもあと一歩及ばなかった。

秩父宮ラグビー場で10月21日(日)に行われた、帝京大学との対抗戦グループAの第4戦。開幕からここまで3連勝中の慶應義塾大学は、対抗戦9連覇中の相手に対して、序盤から積極的な攻撃を展開した。

先制トライも勝利には結びつかず

前半6分、BK(バックス)陣が素早いパス回しで敵陣ゴール前へボールを運ぶと、FL(フランカー)川合秀和(総3・國學院久我山)が相手ディフェンスをかいくぐりながら抜け出してトライ。

慶大の先制点に秩父宮ラグビー場は大きく盛り上がり、スタンドでは黒黄カラーの小旗が多く揺れる。

その勢いのまま、自分たちのペースに持ち込みたいところであったが、10分に敵陣内で痛恨のパスミス。連携面で綻びが出たことから相手CTB(センター)に独走トライを許し、試合を振り出しに戻されてしまう。

その後も相手のスピードや意表を突くプレーに翻弄されて自陣を守り切れず、3トライ3ゴールを献上。リードをさらに広げられ、前半を7-21で折り返す。

迎えた後半。12分、FL(フランカー)山本凱(経1・慶應)が敵陣ゴール前まで大きくゲインを切ると、そこから左へ展開する。

最後は大外で待っていたWTB宮本瑛介(経4・慶應)がボールを受けてトライ。反撃の狼煙を上げる。

その後も敵陣でのプレーが続いたが、相手のしぶといディフェンスに阻まれて、なかなか攻め切ることができない。

しかし31分、右サイドでボールを受けたWTB(ウィング)丹治辰碩(政4・慶應)が「あのスペースがあれば1対1で振り切れる自信があった」と相手ゴールまで駆け抜けてグラウンディング。ついに5点差にまで詰め寄る。

ラインアウトからのモールが課題

だが、反撃もここまで。王者の背中を捉えかけたものの、ロスタイムでのマイボールラインアウトを続けて2本失敗してしまい、無念のノーサイド。

相手のペナルティによって与えられた再三のチャンスを生かすことができず、「あと1トライ」が遠かった。

しかし、終わってみれば、後半は無失点。相手の猛攻を決死のディフェンスで凌ぎ切った。

また、試合を通してスクラムやモールでは互角に渡り合っていた。それだけに、重要な局面でのミスや得点につなげきれなかったプレーがいっそう悔やまれる結果となった。

来たる11月4日(日)に秩父宮ラグビー場で相対するのは明治大学。1年前の対戦では、激闘の末に慶大が勝利を収めている。

だが、現在の紫紺は「大学ラグビー界でいま最も勢いのあるチーム」といっても過言ではないほど、これまで充実したシーズンを過ごしている手ごわい相手だ。

「重戦車」とも例えられるほど強力なFW(フォワード)陣。スクラムではその威力に対して「低さ」を重視した慶大のスクラムがどれほど通用するかが鍵となる。

また、春季リーグ戦での対戦時に独走トライを許したWTB山村知也をはじめとする快足BK陣のことも忘れてはならない。

今回の試合で浮き彫りになったラインアウトでの課題を修正して精度を上げることはもちろん、さまざまな部分において黒黄のプライドを持つ部員全員の奮起が不可欠である。

「日本一」という目標に向けて絶対に負けられない戦い。この伝統ある対決を制するのは、今年も黒黄だ。

慶應義塾大学と明治大学の対戦は、11月4日(日)午前11:20から、J SPORTS 1で生中継。そして、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。

文:川下侑美/写真:田中壱規(慶應スポーツ)

慶應スポーツ新聞会

慶應スポーツ新聞会

慶應義塾大学文化団体連盟所属の公認サークル。通称ケイスポ。全40ある体育会の取材から記事の執筆、年7回の新聞製作まで全て学生の手で行う塾内唯一のスポーツ新聞サークル。部員数約50名、35年の歴史を持つ。»慶應スポーツWebサイト

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