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ラグビー コラム 2018年10月25日

オールブラックス戦での勝利の可能性を感じさせる戦いをしてもらいたい ジャパンラグビーチャレンジマッチ2018の見どころ

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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ラグビー日本代表

ラグビーワールドカップ(RWC)2019の開幕まで1年を切り、日本代表の強化も最終段階を迎えつつある。この秋の日本代表は、世界王者のニュージーランド(オールブラックス)、世界ランキング4位のイングランドという格上の強豪国へ挑戦する。すべては来年の本番で、悲願の決勝トーナメント進出を果たすための強化の一環だ。

11月3日のオールブラックス戦を前に、10月26日(金)、東大阪市花園ラグビー場にて大切な試合がある。日本代表(JAPAN XV)として戦う、世界選抜(World XV)戦だ。オールブラックスと内容の濃い試合をするために、世界のトップレベルの選手が集結し、チャレンジマッチが行われるのだ。10月24日に発表されたメンバーは、両チームの合意を得て25名ずつ。通常より2名多い登録メンバーで行われる。

日本代表は、リーチ マイケルがキャプテンを務め、ゲームをリードするHB団は、SH流大、SO田村優のコンビ。RWC2015のメンバーで代表復帰を果たしたPR山下裕史、初めて15人制日本代表に選出されたヘンリー ジェイミーを含む。10月21日のトップリーグ最終節(神戸製鋼対NEC)で3トライをあげるなど大活躍だった神戸製鋼の山中亮平はリザーブ入りした。

アンドリュー・エリス

世界選抜キャプテンを務めるアンドリュー・エリス

世界選抜は、神戸製鋼のSHアンドリュー・エリスがキャプテンを務める。変幻自在のステップワークを誇るオールブラックスのFBネヘ・ミルナースカッダー、アルゼンチン代表50キャップのNO8レオナルド・セナトレら魅力的な先発メンバーだ。ミルナースカッダーと、FLジャクソン・ヘモポ、FLディロン・ハントは、11月3日の日本代表戦にオールブラックスとして出場の可能性がある。今が旬のオールブラックスなのだ。

森谷圭介

日本人で唯一世界選抜のリザーブ入りした森谷圭介

元オールブラックスのスター選手であり、日本のリコーブラックラムズでもプレー経験のあるマア・ノヌーもCTBで出場。日本のトップリーグで活躍するLOジェイソン・ジェンキンス、SOライオネル・クロニエ(トヨタ自動車)、CTBハロルド・フォスター(パナソニック)らも名を連ね、日本人では唯一、パナソニックの森谷圭介がリザーブ入り。帝京大学時代から大器と言われた才能をここで発揮してほしいところだ。

世界選抜は試合のたびに世界中から集められるチームとはいえ、個々の能力が高く、過去の日本代表も個人能力の差を見せつけられてきた。2015年のRWC開幕前の8月15日の対戦時は、20-45で敗れ、ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチ体制となった2017年10月28日にも、27-47で敗れている。日本代表の組織プレーが乱れるか、簡単なミスをすれば、たちまち得点されてしまう。しかし、そんな手痛い敗戦が、2015年の南アフリカ戦勝利、2017年11月のフランスとの引き分けという結果につながった。今回も世界のトップ選手たちのスキルとパワーを体感する貴重な機会だが、世界選抜を率いるロビー・ディーンズ監督は言っている。「私たちには私たちなりのモチベーションがあります。世界選抜に招かれた選手たちは、ジャージーに袖を通せば一瞬たりとも時間を無駄にしません。世界選抜の歴史はまだ浅いですが、遠征をするたびに新たなストーリーが加えられ、チームのアイデンティティや 意義深いコンセプトが育っています。私たちは、皆さんを楽しませたいけれど、勝ちにもいきます」

世界選抜は大阪でNTTドコモレッドハリケーンズと試合形式のトレーニングを行うなど、急ピッチでチームを仕上げて試合に臨む。対する日本も今回は地力が上がったところを見せたい。セットプレーの安定、組織プレーの精度、選手間のコミュニケーションなどをチェックし、オールブラックス戦での勝利の可能性を感じさせる戦いをしてもらいたい。

日本代表(JAPAN XV)試合登録メンバー

1 稲垣啓太(パナソニック ワイルドナイツ)
2 庭井祐輔(キヤノンイーグルス)
3 山下裕史(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)
4 ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモレッドハリケーンズ)
5 アニセ サムエラ(キヤノンイーグルス)
6 リーチ マイケル◎(東芝ブレイブルーパス)
7 布巻峻介(パナソニック ワイルドナイツ)
8 ツイ ヘンドリック(サントリーサンゴリアス)
9 流大(サントリーサンゴリアス)
10 田村優(キヤノンイーグルス)
11 福岡堅樹(パナソニック ワイルドナイツ)
12 ラファエレ ティモシー(コカ・コーラレッドスパークス)
13 ウィリアム・トゥポウ(コカ・コーラレッドスパークス)
14 レメキ ロマノ ラヴァ(Honda HEAT)
15 ヘンリー ジェイミー(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)
リザーブ
16 坂手淳史(パナソニック ワイルドナイツ)
17 山本幸輝(ヤマハ発動機ジュビロ)
18 ヴァル アサエリ愛(パナソニック ワイルドナイツ)
19 ヘル ウヴェ(ヤマハ発動機ジュビロ)
20 西川征克(サントリーサンゴリアス)
21 中島イシレリ(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)
22 田中史朗(パナソニック ワイルドナイツ)
23 松田力也(パナソニック ワイルドナイツ)
24 中村亮土(サントリーサンゴリアス)
25 山中亮平(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)

※◎はキャプテン

世界選抜(World XV)試合登録メンバー

1 クレイグ・ミラー(パナソニック ワイルドナイツ/サンウルブズ)
2 アドリアン・ストラウス(ブルズ)
3 ヘンカス・ファン・ヴィック(宗像サニックスブルース/サンウルブズ)
4 サム・カーター(ブランビーズ)
5 ジェイソン・ジェンキンス(トヨタ自動車ヴェルブリッツ/ブルズ)
6 ジャクソン・ヘモポ(ハイランダーズ)
7 ディロン・ハント(ハイランダーズ)
8 レオナルド・セナトレ(ジャガーズ)
9 アンドリュー・エリス◎(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)
10 ライオネル・クロニエ(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)
11 テヴィタ・リー(ハイランダーズ)
12 マア・ノヌー
13 ハロルド・フォスター(パナソニック ワイルドナイツ/ライオンズ)
14 トニ・プル(チーフス)
15 ネヘ・ミルナースカッダー(ハリケーンズ)
リザーブ
16 リッキー・リッチテリ(ハリケーンズ)
17 ワイアット・クロケット(クルセイダーズ)
18 ベン・アレクサンダー(ブランビーズ)
19 ベン・ガンター(パナソニック ワイルドナイツ)
20 ヴィリー・ブリッツ(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス/サンウルブズ)
21 オーガスティン・プル(日野レッドドルフィンズ/ブルーズ)
22 サンティアゴ・ゴンザレス・イグレシアス(ジャガーズ)
23 森谷圭介(パナソニック ワイルドナイツ)
24 ニリ・ラトゥ(日野レッドドルフィンズ)
25 コーネ・フーリー(パナソニック ワイルドナイツ/ライオンズ)

※◎はキャプテン

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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